前年対比の錯覚&成長し続ける組織とは
昨年コロナの影響が経済に出始めたのが3月。そして4月5月でガクッと景況感が悪くなり、それ以降ゆるゆると前年対比を割る時期が続いていました。人材業界は景気の影響を受けやすいとはいえ、最低ラインとして弊社のCOOは前年対比100%をあくまで全社目標とすべきとし、全体の数字合計が前年対比100%に届かなくても全社目標としては100%において目標を追い続けていきましたが、これはさすがの素晴らしい判断でした。詳細は言えませんが、4,5月を底として、10月には100%超えをキャッチアップ。11月、12月、1月、2月と一進一退の攻防を繰り広げていました。
領域単位では非常にダメージを受けている組織がまだまだあります。例えば海外などは日本に比べロックダウン処置なども厳しく半減している状況であったり、中途採用マーケットも70%前後を推移している状況。しかし、あくまで全体としては前年対比にこだわりをもったことでなんとか業績的にも踏みとどまったことに繋がりました。
ひとえに外部環境が悪い際はどうしても外部要因に引っ張られ、目線が下がっていきます。基準が下がっていきます。それによってずるずると業績が引きずられ気づいたら実は外部環境以上に自分たちが悪くなっている、そういった現象になった企業は今回のコロナ禍でも多いのではないかと思います。リーマンショックの際にもそれで多くの会社が市場から退場を余儀なくされました。
勝ち続ける組織、強い組織は、「サークル」ではなく「部活(特に強豪校)」のようなものだと私は思います。好き嫌いという次元の人はいない。プロ意識が高い。目標が高い。視座が高い。そうした高いレベルでお互いが切磋琢磨しあって全体が引き上がっていく。そのレベルについてこれないのであれば、レギュラー落ちは当たり前。それでもへこたれずに歯をくいしばって努力を重ねていく。それによって自分も周りもどんどんレベルが上っていく。
私は常々こうした話をしています。強豪校の部活のような組織でありたい。常に全国で優勝し、世界大会に行くんだという気持ちで日々の練習、することを目指しているチームでありたいと。働きやすさNO.1よりも、働きがいNO.1でありたいと。
どんなに人数が増えて売り上げが増え事業規模が広がってもそういうチームをつくるべく、こだわっていきたいということを伝え続けています。そうすることで、
・達成への拘りを持つ
・自分で口にしたことに責任を持つ
・勝ち癖をつける
・勝ちにこだわる
・負けたときは本気で悔しがる
・負けた時の悔しさを人一倍感じ、二度と経験しないよう創意工夫する
・だから次に負けないように努力が出来る
・勝っても更に高みを目指し続ける
※お客様に提供すると決めた価値=売上
こんな個々人が揃っている会社はそんな簡単には負けません。へこたれず前に進んでいくチームが形成されていくんじゃないかと思います。
さて、話を戻し、3月を迎えます。ここからは逆に言うと「前年対比」を追ってはいけない時期に差し掛かります。特に4月からは確実にそうですね。なぜなら「前年が悪すぎるから」であり、ここで前年対比を指標に追ってしまうと極端に目線が下がってしまうという現象が起き、結果としてチームの力がどんどん鈍ってしまいます。
ここはかなり重要なポイントかと思います。では、何を指標に置くかというと、やはり最低でもシンプルに「4月の過去最高の数字実績」を置くべきなんだと思います。そこと比較をしたときにどれぐらいビハインドがあるのか。既に過去最高になっていれば、当然また別の指標を最低のラインに置くべきでしょうが、景気によって影響を受けた事業はこの最低ラインをどこに置くかが組織の力を落とさずより高い視座を持って事業運営が出来ることにつながるのではないかと思います。
弊社もそうですが、各社も復活の入り口の1ヶ月になるでしょう。桜の季節。花見ぐらいは行けるようになると良いですね。今日と明日は寒いですが春ももう間近。4月には新入社員が入社してきます。社会全体をみんなで盛り上げていきましょう。
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