改善ではなく改革・変革
世の中は4連休、オリンピックも始まりましたね。ソフトボールにサッカーに幸先の良いスタートが切れていると思います。折角オリンピックがスタートしているにも関わらず、気持ちが萎えるニュースもちらほらと。せっかくだから皆で応援して成功させたいものです。
先週はE-neoという弊社の次世代経営者育成プログラムにおいて、サイバーエージェントの曽山さんにお越しいただきました。勉強になることだらけのあっという間の1時間でした。
・期待のマネジメント 期待が最大の報酬
→自身の直下のラインに関しては期待を明文化し、伝え続ける。
・インタラクティブなオンラインMTG、オンライン勉強会
→全員の意見を一言で出し合う。例えば「最近のマイブームは?」とか。後は考え方などでもOK。「1on1で心がけていることは?」全員が意見を出し合うようになるのと、全員参加型の形式となるので意外と盛り上がる。
・ランチ、ディナー等で心がけていること
→「役割を聞き障害を聞く」これを聞ければだいたいのことが見えてくる。
・全新規事業関連の撤退基準の明確化
→経営として決めている大事業は別として、それ以外に関しては全て明確になっている。
・組織目標をみんなで決める
→自身の直下組織はできていなければ、一部介入をして上記作業を来期に向けて実施していく
・責任者に上げる人材で最も重要視するポイントは「人格」「人望」
・はやる言葉の開発
本当に1時間最高のインプットの時間でした。曽山さんありがとうございました。また、本日は家族に1日仕事をして良いと許しを得ましたので、午前中は読みたかった本を読破し、午後はまとまって未来に対する考え事をしています。本日読んだ本で、非常に勉強になる本がありました。
ソニーを再生させた立役者、前社長の平井さんの本です。
マネジメントチームを運営する上での大原則。
1、リーダーはまず聞き役に徹すること
2、期限を区切ること
3、リーダー自身の言葉で最後は方向性を決めること。そして一度決めたらぶれないこと。自分が責任を持つとストレートに伝えること。
そのうえで、物事を決めていく過程で異見をぶつけ合うことを大切にしているといったことが書かれています。そして、リアルなやり取りで素敵だなと思ったのが、現社長の吉田さんがソニーに戻ってくる際の平井さんとのやり取り。
「私はイエスマンになりません。好きなことを言わせてもらいますが、それでも良いですか?」
という「異見」を言うことを宣言し、そういう人だからこそ彼に声をかけた平井さん。それぞれの「器の大きさ、そして覚悟」が垣間見えるやり取りだなと感じました。
「ソニーの経営目標が『KANDO』の創出にあるなら、ROE10%は経営の規律である」
「時として偉大な成功は、その後の成長を阻害する要因にもなりうる。今の経営の方向性は現役の経営者が決めるべきだ」
平井さんの心強い一言。総論として痛みを多く伴う改革を行いながら、SONYらしさを追求し、そして新たな息吹を吹き込んだ素晴らしい経営者だというのが読んでいて伝わりました。
弊社も10月から22期がスタートします。時を同じくして、改革・変革を行うタイミングが来ています。当然日々の改善は現場で行われています。改革・変革は経営者の仕事。
組織構造の中で重要な変数を変える、目的を変える、目標を変える、実現するための戦略を変える、今までの慣れ親しんだやり方を変える、そういうタイミングが来ています。まさに経営者として、
「正しいか正しくないかではなく、決めたことを正解にする」
正解にするためにどうしたら良いかを考えて行動し続ける。そのためにゆっくりと鳥の目、魚の目で考える4連休ですね。
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