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【試着の旅】シンデレラシューズは存在するのか④

まず最初にお伝えしたいのは「足に合わない靴を履いていると怪我をするので、すぐに調整するか処分してください」ということです。

試着の旅を経て、ようやく手にした幅狭靴の履き慣らし中に転んで怪我をした私からの痛い経験に基づくお願いです。

これまでのお話はこちら。

怪我をした理由

平坦な道で派手に転んだ私は満足に受け身も取れず、右手のひらと右ひざに傷を、左手首と左足首を捻りました。現在は傷は消えましたが、足首の鈍痛は残りました。(涙)

転んだ直後は何も考えられないくらいショックだったのですが、少しずつ転んだという事実を受け入れられるようになったので、まずは「なぜ転んだのか」を考えてみようと思います。

理由➀ヒールが高かった

通勤で履いているパンプスは3~5㎝程度のローヒールです。そんな私にとって7.5㎝ヒールというのは未知の領域でした。

履き慣れない高さのヒールで歩いているのだから、足や靴の状態を見ながら慎重に歩くべきでした。

理由②足に合っていなかった

店頭に並んでいる一般的なワイズの靴を履くと踵がパカパカすることに慣れていた私。今回の幅狭靴(2Aワイズ)で足が靴に包まれる感覚を知りましたが、それでもまだ私の足にピッタリとしているわけではありませんでした。

再調整会で状況をお話して当初から入っていたパッドを大きいものに変えてもらいましたが、それでも足りず、さらにワイズをひとつ上げる効果のあるパッドを入れることになりました。
私の足は、やはり3Aワイズ相当だと思われます。

試着会で3Aワイズを試着したときに足は入るけど歩くにはきついと感じて2Aワイズを選びましたが、結果から見ると自分の感覚が甘かったようです。

理由③歩き方が悪かった

自覚しているのですが、私は歩くのが結構速いです。しかも歩幅が大きいようで、試着会のときにいつも通りに歩けるか試していたところ担当の方から歩き方について注意を受けました。

前回も書きましたがパンプスを履いて「颯爽と」歩く姿が好きだし「なりたい」なので、高いヒールの靴を履いていてもそのイメージのまま大股(自分比)で歩いていたようです。

転んだときはこの靴を履くことに慣れかけていたので油断もあったと思いますが、歩幅を狭くするということが頭から抜けていたようです。

理由④加齢

思い返してみると、今回のように何もない平坦な道でもつまづきかけることがあります。あまり考えたくないのですが、年齢を重ねたことで筋力が低下して足が上がらなくなっていたり、転びそうになったときに体勢をすぐに立て直せなくなっているような気がします。

これらの理由が重なって、派手に転ぶという結果になったものと思います。

改めて、靴の選び方は

あきやさんの出版記念講演会でもお話があったように新しく靴を手に入れるのなら「一番よく履いている靴を上位互換する」べきだったのです。つまり私の場合は高くても5㎝程度のヒールを選ぶのが正解だったのでしょう。

でも私は高いヒールを履くことに憧れて7.5㎝ヒールを選びました。靴に安定感を持たせるためにブロックヒールにしたものの、やはり無謀なチャレンジだったかな、というのが現時点での正直な感想です。

靴は自己評価」という面から考えると、私は「なりたい」への思いが強すぎて自分を過大評価しているというか、正しく評価できていないのかもしれません。

ワイズ調整のパッドを入れてもらい、どこに傷があったのか分からないくらい綺麗に修理されてパンプスが戻ってきましたが、今は履き慣らしを続ける気持ちになれずにいます。

季節が夏から秋へと変わり、お気に入りのブーツを履いて過ごせるようになったこともありますが、転んだことでこのパンプスを履くことに拒否感・不安感を覚えるようになってしまったのです。

靴に求めるものを再考する

いったんこのパンプスのことは置いておきます。
今回の靴選びからの展開を振り返ってみると、私はまだ「求める靴」についての解像度が低いのだと痛感しました。そこでこの経験を踏まえて、改めてどんな靴を選ぶべきか考えることからやり直してみます。

➀イメージ(なりたい)

・私のキーワード「潔い」「Grace」や、なりたいをイメージさせるワード「颯爽と」を表現できるもの
・素材は革靴、スエードなど「きちんと感」があるもの

②デザイン(好き)

・スニーカーよりパンプス、ローファー
・直線を感じられるもの(ポインテッドトゥ)
・色は白またはベージュなど淡い色またはシルバー

③サイズ感など身体的条件(似合う≒合う)

・幅狭靴
・ヒール低め

こうして書いているうちに靴も「なりたい」「好き」「似合う(≒合う)」の折り合いがついていないと正しく選べないことに気づきました。

私の場合はこの中でも幅狭足という事情から「合う」の比率を高くせざるを得ないのですが、それは縛りではなく、世の中にたくさんある靴の中から選択肢を狭めることができるフィルターにすぎないと前向きに捉えたいです。

そして旅は続く

私にとっての「足に合う靴」について、シューフィッターの方や同じ幅狭足を持つ方のtweetやブログを読んだりしながらずっと考えていますが、あるシューフィッターさんの「パンプスではなくスニーカーを履くべき」という話が一番心に刺さっています。

専門家にしろ当事者にしろ、考え方や足の形は十人十色なのでどれが正解とかはないと思っています。(自分に合うもの・考え方が一番です!)

スニーカー通勤をしてみたらワイドパンツに合わせれば意外と違和感がなかったし、足のことを考えれば負担のかかるパンプスではなくスニーカーを履くべきなのかもしれないと思ったり、でもポインテッドトゥのパンプスで颯爽と歩く姿に格好良さを感じて憧れたりと日々、思いが揺れています。

結論が出せそうにないので、これから迎える冬の間じっくりと考えてみようと思います。

おまけ、ブーツのこと

これからの季節はブーツを履いて過ごします。パンプスより足がしっかりと包まれるため、サイズ感は多少大きくても何とかなるところが良いです。
足にピッタリ合うものがあるのならそれが一番ですが、ブーツに関してはパンプスよりもデザインを優先できる余地があるのも嬉しいポイントです。
(足には良くないのを承知で自己責任で履いています)

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お気に入りのブーツは幅が広めで、靴の中で足が遊んでいます

このブーツは色からくる「爽やかさ」「上品さ」と画像からでは分かりませんがスクエアトゥで、ヒールがウッド調という「格好良さ」「デザイン性」があるところが気に入っています。

こうやって好きなところやエピソードを紹介できる相棒パンプスを見つけたいと思います。(転んだパンプスもこうやって紹介するつもりだったんですが・・・)
それが手元に戻ってきたパンプスだったらいいなぁ。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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