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地方採用における副業人材の確保について
地方企業の人手不足に副業人材でカバーしている企業が増えており、副業とふるさと副業という働き方について分析結果がリリースされていたのでシェアします。 https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/0912_14686.html
■ふるさと副業とは
「ふるさと」とは、出身地ではなくても、学校があった・旅行で訪れた・応援したい企業や人がいる地域など、回答者自身の住まい とは異なる地域のことを指します。
▼地方採用について
直近 1~2 年の人材採用の状況のアンケートから、地方企業は特に若手人材の獲得に苦戦している企業が首都圏企業に比べ多い傾向です。
また採用を行っても27.6%の地方企業は「応募がない」と回答しており、首都圏企業は 応募に対して企業が求める人材要件とのギャップにより採用に至っていない一方で、地方企業はその前段の 母集団形成に苦戦していることがわかります。
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中途:若手層の中途採用についても、地方企業の「採用できていない・計」は 48.0%と、首都圏企業と 比較して 5.6 ポイント高い
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▼副業人材について
約半数の企業が副業人材を受け入れており、首都圏企業と地方企業で受け入れ状況に差異はないようです。
首都圏企業では 47.5%、地方企業では 49.7%が受け入れを実施している結果になりました。
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副業人材の受け入れメリットとして地方企業では「人手不足を解消することが できた」(50.4%)の回答割合が最も高く、地方企業の人材不足を解消する手段の一 つとして有効であると言えます。
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▼働く人のふるさと副業への興味
首都圏人材と地方人材それぞれに「ふるさと副業」という働 き方への興味を尋ねたところ、首都圏人材の 61.5%が「ふるさと副業」に興味があり、地方人材よりも 5.8 ポイント高い結果となりました。
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興味の理由として多いのは「自分に関わりのある地域に貢 献したいから」(49.7%)「自分の経験や能力を地方企業で生かしたいから」は 44.2%。
また、「UIJ ターンを検討するきっかけにしたいか ら」という選択肢に注目すると、首都圏人材のほうが 2.3 ポイント高く、「ふるさと副業」によって、今後 の居住地の変更も含め人生そのものの可能性を探る動きもあるようです。
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▼相性の良い領域
地方企業と首都圏人材のマッチングが進みやすい業務領域を明らかにする目的で、副業人材に向けて 「副業で実施している領域」、企業に向けて「副業人材を受け入れている領域」のアンケート結果が出ています。
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地方企業のほうが副業人材を受け入れている割合が高い領域のうち、首都圏人材のほうが副業で実施している割合が高い領域は、「マーケティング、プロモーションや営業強化」「組織開発や採用強化」「新規事業創出」で した。
これらの領域は地方企業の需要と首都圏人材の供給が一定数あり、今後もマッチングの可能性が高い ものと思われます。
▼地方企業における副業人材受け入れの事例
副業人材での掲載事例も記載があったのでシェアします。
■ 岐阜県高山市|株式会社高山グリーンホテル
https://www.takayama-gh.com/company/
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■従業員数:275 名
■事業概要:ホテル・飲食店・入浴施設の経営、宴会場・ パーティ・会議および催事の設営並びに 配膳の請負
■課題
課題①:ホテルのコアファンは東海圏のお客様が中心だったため、それ以外のお客様にも認知を拡大する ために SNSを活用していたものの、SNS ブランディングの知見を有する人材が不足しており、戦略的な活用ができないでいた
課題②:自社独自のEC サイトを立ち上げてお土産品を販売していたが売上げが伸び悩んだ。独自ECサイトの認知度向上に、専門的な知見を有する人材が不足していた
課題①②どちらも正社員で採用しようとしても応募がなく、副業人材で募集し2つの求人合わせて 60 名の応募を獲得 。副業応募者と座談会で会話をして気になった方数名と面接に進み、最終的に SNS ブランド戦略コンサル タント 1 名と EC サイト運営コンサルタント 2 名の受け入れに成功
▼副業マッチングサービス サンカクについて
リクルートでは副業人材と副業受け入れ企業のマッチングサービスをしており、リモートで業務委託での募集が中心でした。
※indeedとかでも工夫したら副業人材向けの求人はだせそう
副業OKの企業は増えているものの副業人材を積極的に採用するという目線はあまりなかったので、事例も踏まえ地方企業のお客様にはこういった人材不足解消方法もあるとお伝えしていくのもアリだと思います
▼サンカクサイト
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