転職初年度の年収推移と正社員の求人件数・応募数推移の調査結果
マイナビより正社員の平均初年度年収推移レポートと正社員の求人件数・応募数推移レポートの調査結果が出ていたのでシェア
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20241024_87225/
マイナビ転職で掲載された企業の正社員初年度の平均給与が
1年前と比べ大幅に上がっているという内容と併せて求人件数や応募数の推移などの市況データも出ています。
▼正社員の平均初年度年収推移
2024年7-9月の全国平均での初年度年収は469.5万円で本調査以降最高額に。
(未経験者求人:435.7万円、経験者求人:534.7万円)
前年同月と比較すると、全体では14.0万円(未経験者求人:8.6万円増、経験者求人:21.5万円増)増加し、過去5年間で最大の上げ幅
▼企業の中途採用活動実施率
2024年8月に中途採用活動を行った企業は全体で42.8%。前月より微増、1年前と比べると微減。
調査開始から2023年までの推移をみると、緩やかな増加が続いています。
▼正社員の求人件数推移
求人件数は、2019年平均比170.6%となり、大幅に増加。
前年同月比でも149.7%と求人数の増加が顕著です。
▼正社員の募集条件比率推移
未経験者・経験者の募集条件比率は、未経験者求人が65.9%、経験者求人が34.1%だった。2024年1月以降、経験者求人の比率が増加傾向に
▼正社員の応募数推移(2019年基準)
求人への応募数も、2019年平均比107.9%となり、前年7-9月からも増加しており、企業・転職者ともに動きが活発化しています。
【2024年7-9月平均】業種別データ
▼年収 2024年問題に直面する「不動産・建設・設備」業界は、平均初年度年収は過去最高
業種別の平均初年度年収だと
[金融・保険]が547.5万円で最も高く、次いで、[IT・通信・インターネット]が544.3万円、[不動産・建設・設備]が502.5万円。
上記3業種に加え、[メーカー(463.1万円)][商社(438.3万円)][サービス・レジャー(423.8万円)]の計6業種では、平均初年度年収が調査開始(2018年)以降、最高金額に。
▼求人件数 「不動産・建設・設備」業界は、求人件数でも前年同時期比最も増加
求人件数を前年7-9月比でみると
[不動産・建設・設備]が129.6%で最も増加しており、[運輸・交通・物流・倉庫]が126.1%、[流通・小売・フード]が124.3%と続いた。2024年問題に直面する[不動産・建設・設備]、[運輸・交通・物流・倉庫]では、人材確保に向けて引き続き積極的に採用活動をしている様子がうかがえます。
▼エリア別 未経験求人における初年度年収の上げ幅が大きかったのは、「北海道」がトップ
未経験求人における平均初年度年収の上げ幅をみると
「北海道」が16.7万円増で最も多く、次いで「近畿」が14.5万円増「九州・沖縄」が14.3万円増でした。
2025年4月に最先端の半導体研究施設の稼働が開始する「北海道」や2025年に国際的な大規模イベント開催が予定される「近畿」では、未経験求人の比率と初年度年収の上げ幅が大きく、人材の獲得に向け、採用ハードルの緩和や未経験者の報酬設定を引き上げるなどの動きが出てきているようです。
関西では万博開催に伴い観光業も大幅に求人数が増えたり年収があがったりする動きになると思うので事実を元に条件面の比較もしていくべきだと思います。