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唯一のホーム戦 前編


マダムと初めてお試しの一線を交えて、その翌日にはもう次のデートの話を始めていた。この辺がもうガツガツしていて今考えれば恥ずかしいが、ともかく11月に今度はマダムに私の地元に来てもらう約束になった。
なんだかんだ考えると、実はこれが唯一のホーム戦になることになる。

約束の時間、新幹線の改札口で待っているとマダムがやって来た。早速歩いて行けるエリアの美術館までお散歩、とマダムが手を繋ぎたがっていたので手を繋ぐ。
手を繋いで歩くのが好きだと言っていた。
この辺り、相変わらずマダムは乙女なのだ。

そろそろ寒くなって来つつある季節だったこともあって、外よりも美術館の中でゆっくり、しつつも心はもうホテルに早く行きたいなーと下心マックス。
お散歩、ランチからプチドライブをして、近郊のホテルに移動した。

前回は初めてということもあって、いけるか?断られるか?のせめぎ合いがなんとなくあったけど今回はもうそんな心配は全くなし。お互い会う時点でもう一戦交える気満々だった。

部屋に入ると、とりあえず座ってコーヒーを飲みつつお風呂を入れ、お風呂が入ったところでどうするか聞くと、マダムが先に入りたいというので入ってもらう。
部屋を暗くしておいてね、と言い残してマダムが翌日に消えていった。

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