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ネオ・ディグ・モード vol.39 「サンディー リアン(SANDY LIANG)」

東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!

私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。

vol.39は、サンディー リアン(SANDY LIANG)

BLACKPINKのジェニーが着ていたのをインスタグラムで見て、かわいいなと思ったサンディー リアン。

ニューヨーク拠点のブランドで、サンディー・リアン(Sandy Liang)が2014年に設立しました。

この記事では、デザインのインスピレーション源やブランドの哲学を中心に、深掘りしていきます。


フリースでブランドが軌道に乗る

RESORT 19 (Photo from the official website)

もともと、建築を学んでいたサンディー。ブランドを立ち上げたのは、ファッションデザインに転向し、パーソンズ美術大学を卒業した後です。

ブランドが軌道に乗り始めたのは、フリースがきっかけ。

2019年、サンディー リアンのヒョウ柄とネオンカラーのフリースジャケットが話題になりました。

ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)が「ニューヨークファッションウィークで最もホットなジャケット」と呼んだほどです。

子ども時代に思いを馳せて

SS25 (Photo from the official website)

サンディー リアンのアイテムには、過ぎ去った子ども時代の懐かしさが織り込まれています。

昔からノスタルジックで、夢のような子ども時代に思いを馳せてきたサンディー。

彼女にとって、大人になってから少女時代に戻って夢中になることは、その柔らかさを受け入れる2度目のチャンスのようなものです。

サンディーのムードボードは、スマホのフォルダに保存されているものと、アトリエの壁に貼られているもの、合わせて2種類あります。

そこには、いろんな学校の制服、芸術家の作品の写真、雨の中で用事を済ませている中国人のおばあちゃんの写真などがあります。

サンディーお気に入りの映画は、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』。

サンディーにとって、それはとても美しく、甘く、悲しい映画です。初めて観たのは10代のころで、何度観ても飽きることはありません。

顧客は「プリンセス」

(Image from the official website)

サンディーは、顧客を「プリンセス」と呼んでいます。

顧客の好きなもの、嫌いなもの、影響を受けたものは、サンディーにとっても同じです。

顧客と共感しあい、つながりを感じているところに、ブランドが人気を誇る理由があります。

「私はただの女の子で、他の女の子のためにデザインしているだけ」とサンディは言います。

サンディ リアンには「理想の女の子」は存在しません。誰もが、自分がなりたい自分になるだけです。

気になったらチェックしてみて!

text  𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨
all imagery courtesy of SANDY LIANG

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