ネオ・ディグ・モード vol.30 「ナナ ジャクリーン(NANA JACQUELINE)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.30は、ナナ ジャクリーン(NANA JACQUELINE)!
PAP Magazineを読んでいたときに見つけた、ナナ ジャクリーン。これまで、多くのセレブリティによって着用されているブランドです。
以前、TWICEのミナが衣装でナナ ジャクリーンのドレスを着用したことも。
ナナ ジャクリーンってどんなブランド?
ナナ ジャクリーンは、2013年に設立されたロサンゼルス拠点のブランド。
ジャクリーン・チャン(Jacqueline Zhang)が、ブランドの共同設立者兼クリエイティブ ディレクターです。
この記事では、ブランドの成長に着目して、そのストーリーや戦略を深掘りしていきます。
始まりはラウンジウェア
2013年、ジャクリーンは親友のナナ・リー(Nana Li)と一緒に、ナナ ジャクリーンを設立しました。
当初、ブランドが展開していたのは、ラウンジウェアです。
最初のコレクションは、バレンタインデー用にカスタマイズした、パジャマとローブのコレクションでした。
そこから、既製服にシフトすることに。理由は、特別なイベントなどで着るオケージョンウェアが不足していると気づいたからです。
「若くて自立した女性には、もっと美しいドレスが必要だ」と感じていた、ジャクリーンとナナ。
ナナ ジャクリーンの信念は、「どんな機会でも、ドレスアップして自信を持つには十分な理由になる」です。
セレブの着用で認知度アップ
ドレスからアクセサリー、シューズまで、トータルでアイテムを展開しているナナ ジャクリーン。
アイテムを身につけるセレブリティが増えるにつれて、ナナ ジャクリーンの認知度は高まっています。
例えば、リリー・ローズ・デップ(Lily-Rose Depp)が『ジ・アイドル(The Idol)』で着用。
レクシー・ハワード(Lexi Howard)が『ユーフォリア(Euphoria)』でミニドレスを着用しました。
アリアナ・グランデ(Ariana Grande)やケイシー・マスグレイヴス(Kacey Musgraves)などの歌手も、ナナ ジャクリーンを好んでいます。
ポップアップ ストアも成長戦略の1つ
「ナナ ジャクリーンについて、もっと知ってもらいたい」
ブランドの成長戦略のひとつとして、ジャクリーンとナナはポップアップ ストアを開催しています。
ロサンゼルスと上海で成功を収めた後、ふたりが次の開催地として選んだ場所は、ニューヨークです。
ニューヨークを選んだ理由は、最も売れている場所だから。次にロサンゼルスが続いています。
2024年11月9日から2025年1月14日まで、ソーホー地区で開催されるポップアップストア。
そこには、ジャクリーンとナナが惹きつけたいと思っていた、地元の人々と観光客が絶えず訪れています。
ポップアップ ストアのデザインをまとめたのは、ジャクリーン。ブランドが考える「女性らしさ」と「自立」をデザインに反映したいと考えました。
そこで、ブランドのシグネチャー カラーであるピンクのドレープ カーテンを掛けて、居心地の良い温かい雰囲気を演出するデザインに。
ナナ ジャクリーンでは、ポップアップ ストアを他の場所に拡大することが常に考えられています。
現在は、ロンドンでの開催を検討している段階です。
気になったらチェックしてみて!