ネオ・ディグ・モード vol.41 「ルシンダ ベビ(LUCINDA BABI)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開していた「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.41は、ルシンダ ベビ(LUCINDA BABI)!
ルシンダ ベビは、オーストラリア・メルボルンに拠点を置くブランド。ルシンダ・ホートン(Lucinda Houghton)が2018年に立ち上げました。
ルシンダ ベビのこだわりは、過剰な在庫や生地の無駄を避けるために、すべてをメルボルンでオーダーメイドで作ること。
この記事では、ルシンダのブランド運営やデザインのこだわりをメインに、深掘りしていきます。
アトリエをシェアしながらブランド運営
ルシンダは、もともとイギリス出身。メルボルンに移住したのは、勉強のためです。
ファッションデザインの学士号を取得した後も、何かを作り続けたい衝動に駆られたルシンダ。
大学の友人とアトリエを借りて、自分のブランドに取り組む場所を確保しました。
そして、フリーランスで他のデザイナーのパターンメーカーとして働きながら、合間に自分のブランドを運営しています。
友人とは現在もアトリエを共有し、お互いにサポートし合っている関係です。
デザインで重要なのは生地
ルシンダにとって、デザインで重要なのは生地。
作品が思い描いた通りの見た目になるかどうかだけでなく、着る人にとって適切に機能するかどうかを左右するからです。
ルシンダは、主にメルボルンにある生地印刷業者やローカルなショップなど、あらゆる場所から生地を調達しています。
また、余った生地を使ったり、中古品やリサイクルショップで見つけたものも使ったりするのも大好きです。
メルボルンで全てをオーダーメイド
コレクションごとに、ストーリーを伝えようとしながら、デザイナーとしての自分を発見してきたルシンダ。
オーダーメイドのコレクション「Coming Home」によって、自分のデザインアイデンティティを強く確立しました。
このコレクションのテーマは、家と懐かしさ。ルシンダが子ども時代の衣服やインテリアがインスピレーション源です。
ガーリーなデコレーション要素、さりげないスポーツウェアの要素、家具の形から取った力強いシルエットをミックスしながら、コレクションは完成しました。
ルシンダ ベビは過剰な在庫や生地の無駄を出さないために、すべてをオーダーメイドで作ることに重きを置いています。
ルシンダの願いは、作品が大切にされ、長く使い続けてもらえることです。
気になったらチェックしてみて!