ネオ・ディグ・モード vol.25 「クリスチャン コーワン(CHRISTIAN COWAN)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.25は、クリスチャン コーワン(CHRISTIAN COWAN)!
ミーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)やジェナ・オルテガ(Jenna Ortega)、ホールジー(Halsey)など、多くのセレブリティに愛されているクリスチャン コーワン。
最近では、BLACKPINKのリサが『Billboard』でクリスチャン コーワンのトップスとパンツを着用しています。
クリスチャン コーワンってどんなブランド?
クリスチャン コーワンは、2017年に設立されたニューヨーク拠点のブランド。
スペイン生まれ、イギリス育ちのクリスチャン・コーワン(Christian Cowan)がクリエイティブ ディレクターです。
この記事では、クリスチャンのインスピレーション源やブランドの核に着目しながら、深掘りしていきます。
ポップカルチャーのアイコンが着想源
クリスチャンがファッションに興味を持ったのは、母親の影響から。
彼はロンドンでファッションを学び、若い頃から才能あふれるパフォーマーたちと仕事をする機会がありました。
それがきっかけでニューヨークに移住。自分のブランド立ち上げを決意しました。
クリスチャンのインスピレーション源は、さまざまな年代のポップカルチャーのアイコンたちです。
たとえば、2024年春夏コレクションは、ピート・バーンズ(Pete Burns)からインスピレーションを得ました。
ピート・バーンズは、バンド「デッド・オア・アライブ(Dead or Alive)」のメンバーで、イギリスのクィアなクラブのアイコンです。
クリスチャンにとって、ピートは美しさや魅力に対してパンクな姿勢を貫いた存在。そこに敬意を表して、コレクションを制作しました。
サステナブルな取り組みは父の影響
クリスチャンにとって、大きなテーマの1つは環境問題です。
コレクションを作るとき、環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。その背景にあるのは、氷河学者だった父親の影響です。
たとえば、2024年春夏コレクションでは、ペットボトルを再利用して、2ピースのセットアップを作りました。
「本当にリサイクル素材を使っていることを証明できるサプライヤーを見つけるのは難しい」と感じていたクリスチャン。
そこで、彼はペットボトルを使うことを思いつきました。
ペットボトルをカットして丸くすることで、自然なカーブが生まれます。それを羽のような質感の装飾に仕上げました。
常に楽しいブランドでありたい
クリスチャンは、ブランドがどんなに成長しても、常に楽しくあり続けたいと思っています。
彼が好きなのは、顧客がクリスチャン コーワンを着て笑顔になったり、ただポーズをとったりするのを見ることです。
そして、クリスチャン コーワンを着ている人に、そのパワーを与えることを好んでいます。
気になったらチェックしてみて!