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ネオ・ディグ・モード vol.43 「ネイキッド ウルフ(NAKED WOLFE)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.43は、ネイキッド ウルフ(NAKED WOLFE)!
ネイキッド ウルフは、フットウェアをメインに展開するブランド。
ブロンテ(Bronte)、コーディ(Cody)、クーパー・マンス(Cooper Mance)兄弟が、2017年にロンドンで立ち上げました。
この記事では、ブランド誕生のストーリーや今後の展望にスポットを当てて、深掘りしていきます。
履きたい靴がない不満からブランド設立
ブロンテ、コーディ、クーパー、そして兄のルークの4兄弟は、靴業界で育ちました。
父親は、オーストラリア・メルボルンで靴店を経営。
そこで働いたブロンテ、コーディ、クーパーは、10代を過ぎたばかりの頃に、ルークがすでに拠点を置いていた中国に赴きました。
そこで、靴の卸売業をスタート。そのとき、履きたい靴が許容できる価格と品質で見つからず、不満を募らせていきました。
その結果、マンス兄弟はロンドンでネイキッド ウルフを立ち上げました。
ブロンテとクーパーが、それぞれレディースとメンズのラインのクリエイティブ・ディレクションを担当。コーディが他のほぼ全てを担当しています。
Z世代に大ヒット
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ネイキッド ウルフは、もともとDTCブランドとして考案されました。
DTCとは、小売業者や卸売業者を通すのではなく、顧客にダイレクトに商品を販売することです。
ですが、現在ではイギリスの百貨店・セルフリッジズ(Selfridges)や、イギリス国内のハイブランドを専門に扱うセレクトショップ・フランネル(FLANNELS)などで販売されています。
ネイキッド ウルフの主力商品は、「スパイス(Spice)」ブーツです。
2017年の立ち上げから、5年間で120万人以上のフォロワーを獲得。とくにZ世代の間で、カルト的なブランドとなりました。
ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)やサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)など、セレブリティにも愛用されています。
世界中にリアル店舗をオープンさせたい
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ネイキッド ウルフにとって、ブランドのアイデンティティを広めるうえで欠かせないものは、リアル店舗。
独自の販売スペースを持つことで、ネイキッド ウルフの全アイテムを実際に見てもらうことができるからです。
設立から最初の5年間は、実店舗を立ち上げることが目標でした。
2022年、その目標を達成し、ロンドンの高級ショッピング ストリートの1つである、ニュー ボンド ストリートに店舗をオープン。
ブランドが成長を続けるなか、リアル店舗は依然として最優先事項にあります。
「世界中に無数の小売スペースをオープンさせたい」
リアルな世界でブランドのアイデンティティをさらに広め、商品を披露できるようになることが、マンス兄弟の願いです。
気になったらチェックしてみて!
text 𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨
all imagery courtesy of NAKED WOLFE