ネオ・ディグ・モード vol.33 「パンゲア(PANGAIA)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.33は、パンゲア(PANGAIA)!
Tシャツやフーディーなど日常的なアイテムを展開している、パンゲア。
それだけでなく、素材の開発や消費者の教育にも力を入れている企業です。
目的は、地球に優しい未来を築くため。
チャリティや環境活動に取り組む、ミロスラヴァ・デュマ(Miroslava Duma)らによって設立されました。
パンゲアのチームは世界各地を拠点としていて、本社はロンドンにあります。
パンゲアの核はイノベーション
パンゲアは、単にファッション アイテムを作っているブランドではありません。
「次世代の素材を発表するプラットフォーム」として設立され、「イノベーション」がパンゲアの核です。
パンゲアは、日常のアイテムに焦点を当てることで、イノベーションを身近なものにすることを目指しています。
それはファッション業界だけでなく、全体の環境問題を解決するためです。
ブランド名は、古代ギリシャ語の「パン(すべて、全体)」と「ガイア(母なる地球、土地)」が由来。
自然と地球との強いつながりを強調するために、この名前が付けられました。
海藻由来の繊維でTシャツ作り
パンゲアが最初に作ったのは、最もベーシックなファッション アイテムの1つ、Tシャツです。
使用した素材は、海藻由来の繊維とオーガニックコットン。海藻は、4年に1回だけアイスランドで収穫されたものです。
その繊維を染めるときは、植物染料のみが使われました。
パンゲアは、次世代のバイオ素材とリサイクル繊維の両方を使用しています。
バクテリアなどの微生物によって、最終的に素材が無機質に分解できることを重視しているからです。
そして、責任を持って素材を調達することも大事にしています。
そのために、パンゲアの価値観や環境への取り組みに一致するサプライヤーと提携しています。
消費者教育も大事なアプローチ
消費者教育は、パンゲアにとって重要なアプローチ。
その背景にあるのは、「個人のあらゆる小さな一歩が重要なことを、消費者に理解してもらいたい」という願いです。
実際に、パンゲアの素材や生産プロセスが与える影響は、さまざまなプラットフォームを通じて共有されています。
パンゲアは「製品には違いがあり、何を買うかが大事」という意識を、もっと消費者に広めていこうとしています。
気になったらチェックしてみて!