ネオ・ディグ・モード vol.27 「リベラル ユース ミニストリー(LIBERAL YOUTH MINISTRY)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.27は、リベラル ユース ミニストリー(LIBERAL YOUTH MINISTRY)!
2022年9月末にパリを訪れたとき、ドーバー ストリート マーケット パリ(当時は3537)で見つけたブランドのひとつ。
リベラル ユース ミニストリーってどんなブランド?
リベラル ユース ミニストリーは、2016年に設立されたブランド。
メキシコ人デザイナーのアントニオ・サラゴサ(Antonio Zaragoza)が、妻のケニア・フィリッピーニ(Kenia Filippini)と一緒に設立しました。
この記事では、ブランドのキーワードとなっている「自由」にスポットを当てて、深掘りしていきます。
反抗、自由、エクスタシー
アントニオは、自由や若さについてのメッセージをリベラル ユース ミニストリーに込めています。
リベラル ユース ミニストリーと名づけた理由は、若者の政治団体のように聞こえる名前にしたかったから。
ブランドは常に変化していますが、ずっと変わらないコンセプトは「反抗、自由、エクスタシー」です。
アイテムを身につけることで、自由やエネルギーを感じられるように、デザインされています。
ブランドの基盤は表現や解釈の自由
アントニオにとって重要なのは、誰もがさまざまな方法でブランドと関わっていることです。
本質的な表現の自由、美的解釈の自由がリベラル ユース ミニストリーの基盤となっています。
アイテムのジェンダーを決めるのも、着用者の自由です。
アントニオは、アイテムのジェンダーは、消費者が自身の性格に基づいて決めることだと考えています。
サッカーや漫画、バンドから影響を受けて
アントニオは、さまざまなものからインスピレーションを得ています。
メキシコのカルチャーだけでなく、80年代から90年代のアメリカのアンダーグラウンドカルチャー。サッカーやアニメ、マンガ。
アメリカの映画監督ハーモニー・コリン(Harmony Korine)や、ソニック・ユース(Sonic Youth)のようなカルト・バンドも。
アントニオがやろうとしているのは、メキシコについて持たれがちな民俗学的な考えからブランドを解放すること。
しかし、それをオープンに叫んだり、矮小化するような方法で説明したりすることもありません。
アントニオにとって、リベラル ユース ミニストリーは、自分の原点である美の基盤を絶えず再発見するレンズのような存在です。
気になったらチェックしてみて!