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ネオ・ディグ・モード vol.36 「ガールフレンド コレクティブ(GIRLFRIEND COLLECTIVE)」

東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!

私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。

vol.36は、ガールフレンド コレクティブ(GIRLFRIEND COLLECTIVE)

ガールフレンド コレクティブは、エリー・ ディン(Ellie Dinh)とクアン・ディン(Quang Dinh)夫妻が、2016年に設立したLA拠点のブランド。

ブランドの核は、サステナブルなアクティブウェアと、インクルーシブへの取り組みです。

この記事では、ブランドの始まりやデザイン、多様性と包括性のアプローチをメインに、深掘りしていきます。


アクティブウェアにインパクトを

(Photo from the official website)

ガールフレンド コレクティブの始まりは、ディン夫妻が「意識の高いファッション ブランドを作ろう」と思いついたときです。

「一緒に何かしたい」とずっと思っていた、エリーとクアン。

クアンはファッション業界でキャリアを積み、「何かをするなら、環境と社会に良いインパクトを与える必要がある」と感じていました。

そこで、まずは業界や業種のリサーチを開始。

深く調べていくうちに分かったのは、アクティブウェアは、過去50年間でほとんど何も変わっていない業界だということ。

どのウェアも、合成繊維やスパンデックス(ポリウレタン弾性繊維)から作られていました。

持続可能性の面で停滞していたアクティブウェアに、プラスの影響を与えられると確信した、エリーとクアン。

アクティブウェアに焦点を絞った後、ガールフレンド コレクティブが形になり始めました。

シームレス・滑らか・シンプル

(Photo from the official website)

ガールフレンド コレクティブのウェアは、シームレスで、滑らかで、シンプルなデザインです。

最初に作られたアイテムは、レギンス。その理由は、犬の散歩やスーパーに行くときに履きたくなるレギンスを作りたかったから。

ガールフレンド コレクティブのレギンスは、重すぎず、しっかりとした手触りで、一年中着用できます。

次に作られたのは、スポーツブラ。今ではベストセラーとなっている、パロマ・レーサーバック・ブラ(Paloma Racerback Bra)から始まりました。

タンクトップのように見えるこのスポーツブラは、エリーのアイデアです。

エリーは、ホールド感がありながら、できるだけ多くの人のバストにフィットするトップスを作りたいと思っていました。

2015〜16年当時は、まだボトムスとトップスを合わせられるブランドが少なかった頃。

ガールフレンド コレクティブは、その数少ないブランドの1つでした。

みんなが安心できる場所でありたい

(Image from the official website)

もともと、フィットネスに興味があったエリー。

周りとの会話がきっかけで、自分のサイズにぴったり合う、機能性に優れたアクティブウェアが無く、取り残されている人たちの存在に気づきました。

そこで、エリーは「ガールフレンド コレクティブを、包括性と多様性を訴えかけるブランドにできる」と感じました。

ガールフレンド コレクティブの公式サイトやニュースレターには、さまざまな多様性と体型の人々が登場しています。

サイズはXXSから6XLまで、11サイズから選ぶことが可能です。

「みんなが安心できる場所でありたい」という願いが込められた、ブランド名の通り、ディン夫妻はインクルーシブに取り組んでいます。

気になったらチェックしてみて!

text  𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨
all imagery courtesy of GIRLFRIEND COLLECTIVE

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