ネオ・ディグ・モード vol.31 「キャロライン フウ(CAROLINE HU)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.31は、キャロライン フウ(CAROLINE HU)!
ファッション雑誌を読んでいたときに知った、キャロライン フウ。ロマンチックなデザインが印象的です。
キャロライン フウってどんなブランド?
キャロライン フウは、2018年にキャロライン・フウ(Caroline Hu)が設立した、上海拠点のブランド。
この記事では、デザイナーのバックグラウンドとブランドのコンセプトにスポットライトを当てて、深掘りしていきます。
ファッションへの興味は父の影響
キャロラインのファッションデザインに対する興味は、画家だった父の影響からスタートしました。
絵を描くようになって、興味は陶芸や油絵に広がりました。美術の先生も、アイデアを表現するために、さまざまな素材を試すように勧めてくれました。
ファッションは、キャロラインにとってクリエイティブなアイデアを実験し、表現するためのツールでした。
デザインに関して、「他人から影響を受けるのではなく、自己発見の旅」だとキャロラインは考えています。
絵画、陶芸、ファッション、彫刻などを探求して、自分の意見を表現し、自分の視点を発展させるのが大好きです。
エネルギーをポジティブに保つのがカギ
キャロラインは、セントラル・セント・マーチンズでウィメンズウェア デザインの学士号を取得。
さらに、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインで修士号を取得しています。
2019年、キャロラインは第1回ビジネス・オブ・ファッション・チャイナ賞を受賞。LVMH ヤング ファッション デザイナー プライズのファイナリストにも選出されました。
キャロラインのデザインプロセスは、インスピレーションを受けたときに、絵を描いたり写真を撮ったりすることから始まります。
とてもエモーショナルで、いつも頭の中に物語があるキャロライン。
コレクションに取り組むときは、自分のエネルギーをとてもポジティブに保つことが大事。
悲しい気持ちになると、「今日は美しいものを作ることができない」という状態になってしまうからです。
「命尽きるまでロマンチック」
キャロライン フウのメインテーマは、「命尽きるまでロマンチック(Romantic ‘Til Death)」。
ブランドを初めて知る人たちには、ロマンチックで抽象的な表現を感じてほしい。キャロラインは、そう考えています。
その方法は、単に作品を目で見ることだけではありません。
キャロライン自身の感情、環境、そして世界中で起こっている出来事に関するストーリーとつながること。
それによって、ブランドを体感してもらうのがキャロラインの願いです。
気になったらチェックしてみて!