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ネオ・ディグ・モード vol.4 「スタンド スタジオ(STAND STUDIO)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.4は、スタンド スタジオ(STAND STUDIO)!
このブランドと出会った場所は、2021年にリニューアルしたパリの老舗百貨店、サマリテーヌ(SAMARITAINE)。
売り場でディスプレイされていた、もこもこバッグにハートを打ち抜かれました。
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スタンド スタジオってどんなブランド?
スタンド スタジオは、2014年にネリー・カムラス(Nellie Kamras)が立ち上げたスウェーデン発ブランド 。レザーやフェイクファーがベースの素材で、さりげないセクシーさのあるデザインです。
この記事では、ネリーのバックグラウンドや理念、ブランドの美学をメインに深掘りしていきます。
レザーが大好き!
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スタンド スタジオが扱う素材のベース、レザー。それはネリーが大好きな素材で、小さな頃から身近な存在です。
ネリーの父親は革製品の会社を経営していて、他のファッションブランドとも仕事しています。ネリーは父の会社で働きながら、ビジネスの基礎を学び、スタンド スタジオの基盤を築きました。
レザーの特性を際立たせながら、新しい作品を開発する父。その姿を幼い頃からずっと見てきたネリー。
父の影響を受けて、ネリーは扱う素材を最大限に活かすようにしています。
彼女にとって、レザーはとても贅沢で、表現力豊かな素材。レザーを使うことで、作品が面白くて豊かになる、と彼女は感じています。
高品質のアイテムを手頃な価格で
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ネリーの理念は、レザーやフェイクファー、ウールなどを使用した高品質のファッションアイテムを手頃な価格で提供することです。
彼女は、レザー以外にフェイクファーも好んでいます。その理由は、他の生地よりもいろいろ試すことができ、遊び心を発揮できるからです。
ネリーのデザインプロセスで重要なのは、アイデアやインスピレーション集め。これは彼女にとって、継続したプロセスでもあります。
集められたアイデアが行きつく先は、デザインチームとのミーティング。ブレインストーミングしながら、新しいコレクションにつながっていくのです。
「スタンド・ガール」のためのデザイン
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スタンド スタジオの美学は、気取らない女性らしさにあります。ネリーがデザインをするとき、いつも念頭に置いているのは「スタンド・ガール(STAND girl)」です。
ネリーが考えるスタンド・ガールには、主に下記3つの特徴があります。
人生で自分がどこに立っているかを認識している
自分の好きなスタイルを正確に理解しているけれど、冒険もする
気取らない個性を大切にしながら、魅力的で自信に満ちている
ネリーが好きなアイデアは、さりげないセクシーさ。それがスタンド スタジオにとって、デザインのスパイスとなっています。
気になった人は、公式サイトからチェック!
text 𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨
imagery courtesy of STAND STUDIO
(except two photos taken by me)