ネオ・ディグ・モード vol.23 「インク(EENK)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.23は、インク(EENK)!
私の大好きなBLACKPINKのロゼが、インクのスマホケースを使っていたのがきっかけで、興味を持ちました。
インクってどんなブランド?
インクは、イ・ヘミ(Lee Hyemee)が2014年に設立したソウル拠点のブランド。日本でも取り扱われています。
この記事では、ヘミがブランドを立ち上げるまでのストーリーに着目。ブランドのビジョンについても、深掘りしていきます。
工学からファッション デザインに
母親の影響で、幼い頃からアートに興味を持っていたヘミ。
進路を決める時期になったとき、彼女が選んだのは工学部。他の学生と同じように、最も賢明な選択肢を考えたからです。
でも、最初の夏休みで方向転換を決意。理科で優秀な成績を修めていましたが、ファッション デザインに専攻を変えました。
間もなくファッションの会社に就職し、学業と両立させる日々を送ります。このことは、ヘミの人生で最も影響力のある父親には秘密でした。
ヘミがファッションの道に進むという決断に、反対だった父。そのため、彼女は卒業展に招待するまで、父には打ち明けませんでした。
いざ、卒業展の当日。父はフィナーレに感動して、涙を流しました。そして、本当に好きなことに一生懸命取り組んだヘミを、心から誇りに思ってくれました。
それ以来、休みなく働くこと13年。ついに、自分のブランド「インク」を立ち上げました。
型破り、エレガント、モダン
ブランド名は、「インク(ink)」を原型に、ヘミの苗字にある2つの「e」を含めたものです。
「インク」と名づけたのは、メッセージや画像を視覚化する媒体としての「インク」に感謝の気持ちを抱いているから。
印刷関係の仕事をしている父の姿を見て育った、ヘミならではの理由です。
インクのビジョンは、「型破り、エレガント、モダン」という3つの言葉で定義されます。
デザインのインスピレーション源は、ヘミの個人的な経験や感覚刺激です。
ブランドのトレードマークは、フェミニンな素材、繊細なディテール、実用性を備えたメンズライクなシルエット。
金属製のハンドルが付いた携帯電話ケースは、ヘミにとって、インクのアイデンティティを表すデザインのひとつです。
時代を超えて愛される製品づくり
ヘミによると、韓国ではファッション業界への参入がより身近になり、ブランドの立ち上げが急増しています。
ダイナミックで、テンポが速い韓国のファッション。ヘミとって大切なのは、親友がインクを楽しんでくれること。
時代を超えて愛される製品を生み出すために、彼女は力を注ぎ続けています。
気になったらチェックしてみて!