ネオ・ディグ・モード vol.42 「スタウド(STAUD)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.42は、スタウド(STAUD)!
スタウドは、カリフォルニア発ブランド。
サラ・スタウディンガー(Sarah Staudinger)が、パートナーのジョージ・オーガスト(George Augusto)と一緒に、2015年に立ち上げました。
ブランド名は、サラが小さい頃のニックネームにちなんで付けられたもの。
この記事では、スタウドの知名度がアップした鍵や、ブランドの価値観にスポットを当てて、深掘りしていきます。
インフルエンサーの力で知名度アップ
ウィメンズウェアを展開しているスタウドは、バッグで注目を集めました。とくに、Moreauと名付けられたバケットバッグです。
サラは、スタウドの知名度アップに重要だったのは、インフルエンサーの力だと感じています。
サラがインフルエンサーに連絡をしたときに反応してくれて、多くの女性たちが手を差し伸べてくれました。
「彼女たちがいなければ、この軌跡をたどることはできなかった」とサラは言います。
できるだけ多くの遊び心を吹き込んだデザイン
成功の鍵は、インフルエンサーの存在だけではありません。そこには、スタウドのファッションに対する姿勢もあります。
スタウドのデザインは、LAの美学を反映しています。
それは、ファッションをあまり真剣に考えすぎず、デザインにできるだけ遊び心を吹き込むという姿勢です。
スタウドが目指しているのは、トレンドを追うのではなく、何シーズンにもわたって着用できるヴィンテージ風のアイテムを作ること。
「流行に左右されすぎず、高品質で手頃な価格のコレクションを作りたい」という想いが出発点です。
デザインにおいて、重要な要素となっている価値。大事なのは、最も安価なアイテムを作ることではありません。
スタウドのアイテムを購入する人たちに、美しく高品質のものを手頃な価格帯で手に入れていると感じてもらうことです。
成功は多くのことの集大成
そうした価値観を中核に据えることが、スタウドの成功の根底にあります。ですが、それだけではありません。
結局のところ、「成功は多くのことの集大成」だとサラは言います。そこには、下記のような要素があります。
大変な努力をすること
売れると思うものだけでなく、好きなものに忠実であり続けること
ビジョンの達成に執着しないチームを作ること
謙虚であり続けること
気になったらチェックしてみて!