ネオ・ディグ・モード vol.34 「ギジオ(GUIZIO)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.34は、ギジオ(GUIZIO)!
ギジオは、ニュージャージーで育ったダニエル・ギジオ(Danielle Guizio)が、2014年に設立したニューヨーク拠点のブランド。
ニューヨークにフラッグシップストアがあり、日本ではGR8などで取り扱われています。
この記事では、ブランド設立の裏話やデザインプロセス、インスピレーション源をメインに、深掘りしていきます。
フラストレーションからブランド設立
ダニエルが自分のブランドを立ち上げたのは、いろんなフラストレーションが合わさった結果です。
ファッションの学校に通っていたとき、学生たちが気取った感じで馴染めず、授業もしっくりこないと感じていたダニエル。
小売業で働いていたときは、いつも誰かの下で、満たされない気持ちでした。
ブランド設立を決意したのは、雑誌『NYLON』で働いていた友人と話していた、ある夜のこと。
ダニエルがとくに作りたいと思ったのは、グラフィックTシャツです。
その夜、友人と一緒にウェブサイトを作成。その後すぐに、ダニエルはニュージャージー州にある実家の地下室で、デザインに取りかかりました。
何度か車で通りかかったことがある、町の小さな店に立ち寄って「予算はこれだけです。このTシャツを印刷してください」と言って、交渉を開始。
ブランドを設立したときの資金は、働いていたときに貯めた400ドルでした。
女性にパワーを与え、体を讃える
新しいアイテムに取りかかるとき、ダニエルはまだ存在していないものについて考えます。
そして、自分が本当に着たいもの、存在していたらいいなと思うものを作っています。
インスピレーション源は、さまざまな考え、感情、映画、ショーなど。そして、すべての女性、とくに母親です。
「何でも好きなことができる」と感じるように、ダニエルを育ててくれた母。
「あなたは好きなものを着て、好きなことを言っていいのよ」が母の口ぐせでした。
その影響を受けて、「女性にパワーを与え、自分たちの体を讃える」というブランドの精神が誕生しました。
美しく、気分良く感じられるデザイン
ダニエルが願っているのは、ギジオを身につけた顧客が「とても美しい」と感じてくれること。
「こんなに気分がいいのは初めて」、「こんなにセクシーだと感じたのは初めて」と言ってもらえるのは、ダニエルにとって大切なことです。
彼女にとって、それ以上の褒め言葉はありません。
気になったらチェックしてみて!