ネオ・ディグ・モード vol.46「ル モンド ベリル(LE MONDE BÉRYL)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.46は、ル モンド ベリル(LE MONDE BÉRYL)!
ル モンド ベリルは、靴とアクセサリーをメインに展開するロンドン拠点のブランド。
リリー・アサートン・ハンベリー(Lily Atherton Hanbury)とカティア・シャイフリン(Katya Shyfrin)が共同で、2016年に立ち上げました。
ル モンド ベリルのシグネチャーは、ヴェネツィアのゴンドラの船頭が履くスリッパを、独自の解釈でアップデートしたシューズです。
この記事では、ブランドの美学やインスピレーション源をメインに、深掘りしていきます。
ゴンドラ漕ぎのスリッパを再構築
リリーとカティアは、2人ともアートの世界で働いていたときに出会いました。アートやジュエリーが好きで、意気投合。
ル モンド ベリルのシグネチャー デザインが生まれたのは、リリーがちょうどヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展から戻ったときです。
リリーは「伝統的なヴェネツィアのスリッパを、さまざまな気候や場面で、1日中履くのに適したものに作り直す」というアイデアを思いつきました。
そして、2人は一緒にこのプロジェクトに取り組むことを決意。
ベルベット生地や宝石のような色調で、伝統と豊かさを表現。ノスタルジックな雰囲気のシューズを完成させました。
そのシューズと同じように、ル モンド ベリルの美学は、機能性や再発明、シンプルさ、誠実さ、美しさに深く根ざしています。
旅を通してインスピレーションを得る
リリーとカティアは、文化的、歴史的、経験的なものまで、さまざまな方法でインスピレーションを得ています。
とくにインスピレーションを得るのは、旅を通して。「どんな靴やバッグが必要か?」など、実用的な疑問を抱かせてくれるからです。
シグネチャー デザインの出発点となったヴェネツィアも、2人に多くのインスピレーションを与えています。
2人にとって、ヴェネツィアはスタイルと伝統が相互に作用し合い、世界中に広まった場所。そこには、工芸や文化の豊かな歴史があります。
メリージェーンにデニムを合わせて
ル モンド ベリルの描く女性像は、情熱的で、家庭や旅行、仕事、アート、食事、音楽を通して自分の人生を美しくすることが大好きな女性です。
コレクションのなかで、リリーが好きなアイテムはメリージェーン。
少しクロップしたハイウエストのヴィンテージジーンズ、薄いカシミアのロールネックジャンパー、ジュエリーとよく合わせています。
気になったらチェックしてみて!