ネオ・ディグ・モード vol.3 「パロマ ウール(PALOMA WOOL)」
東京を拠点にフリーランスで海外ブランドのPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、気になる海外ブランドを深堀りする新連載!
私が2023年元日からvol.110まで公開した「ディグ・モード」のリニューアル版です。
vol.3は、パロマ ウール(PALOMA WOOL)!
パロマ ウールは、私が大好きなブランドのひとつ。デザインはもちろん、Instagramに投稿される写真も含めて、世界観がタイプです。
パロマ ウールってどんなブランド?
パロマ ウールは、2014年にパロマ・ラナ(Paloma Lanna)が立ち上げたバルセロナ発ブランド。
フォトグラファーでもあるパロマは、パロマ ウールを「自由なプロジェクト」として捉えて、作品を作っています。
この記事では、パロマのデザインプロセスやインスピレーション源に着目し、深掘りしていきます。
パロマ ウールは自由なプロジェクト
パロマ・ラナにとってパロマ ウールとは、「ドレスを作り、それを通してアイデアを創造的に表現するプロジェクト」です。
デザイナーであり、フォトグラファーでもあるパロマ。彼女は、すべてのキャンペーンを個人的に撮影しています。
彼女の両親は、Nice Things Paloma S.というブランドの創設者です。両親の姿を幼い頃から見てきたパロマ。「自分もファッション プロジェクトを立ち上げたい」と常に思っていました。
自分のプロジェクトについて考えたとき、パロマが焦点を当てたのは、自分が幸せになれるもの。
そして、考えついたのが自由なプロジェクトです。それには以下、2つのポイントがあります。
トレンドやシーズンなど、ファッション業界のしきたりに従わないこと
アートや写真と直接つながっていること
パロマは地元で生産し、販売期間や数量を限定したカプセルコレクションを展開することを大切にしました。
色を選んで、組み合わせるときが1番好き
パロマのデザインプロセスには、決まった出発点はありません。
ランダムなコンセプトから始まることもあれば、生地や絵画で見た色の組み合わせから始まることも。
彼女がデザインで最も好きなのは、色を選んで、組み合わせるときです。色は創造の原動力となっています。
パロマ ウールの美学を「自由で有機的なもの」と考えているパロマ。
彼女の個人的なビジョンに従って、アイテムのカラーリングや構成が決められます。
そのビジョンに影響を与えているのは、良い天気や海、バルセロナなど、彼女を取り囲む環境です。
バルセロナは山と海の間に位置する、小さくてフレンドリーな街。パロマにとって心地よく、くつろげる場所です。
女性とアートがインスピレーション源
パロマにとって最大のインスピレーション源は、女性です。母親や友人、ブランドのフォロワー。すべての女性を受け入れることを大事にしています。
もう1つの重要なインスピレーション源は、芸術。彼女はパロマ ウールを「アートが出会って何かが起こる場所」と考えています。
また、価値観を共有する世界中のさまざまなアーティストとコラボレーションすることも大切。それによって、幅広い分野や視点から表現する能力が豊かになるからです。
気になった人はチェックしてみて!