米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿56
米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第56回を全文無料で皆さまにお届けします。
🍅🍅
弟子のNEOさんへ
アウトライヤーより。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
録音 スペース
2022年11月27日(日曜日)↓↓↓↓↓↓
12月18日(日曜日)17時~第2回、スペース
第55回から続く
クリーブランド連銀のCPI予測 7.49%
クリーブランド連銀のCPI(米消費者物価指数)予測です。
(Inflation Nowcasting - Federal Reserve Bank of Cleveland)
11月CPI~7.49% 11月コアCPI~6.26%との2022年12月12日時点での予想ですね。
頭に入れているのは、過去においては20回中16回、クリーブランド連銀の予想より強い数字が発表されたという事ですが、数字のあてっこゲームをしているわけではないので、まあ、出てくる数字を見てみましょう。以前の寄稿で述べましたが、前回以前は19回中16回だったのですが、前回クリーブランド連銀の予想より弱い数字が発表されたので、20回中16回という事になってます。」
今日はごちゃごちゃ書くより、これですね。
そして、13日と14日のFOMCです。
イエレン財務長官は「インフレを抑制するのに景気後退は必要ないと
初放送以来、かれこれ50年を超える長寿番組であるCBS放送の60ミニッツ(アメリカ、人によってはですが、日曜日と言えばこの番組。この番組での事がよくSNS上でも分野を問わずにその後話題になったりもします)で、イエレン財務長官ご出演、それをシェアしてくださったブルームバーグのスティーブ・マシューズ氏によると、イエレン財務長官は「インフレを抑制するのに景気後退は必要ないと」「イエレン財務長官は景気後退を望んでいないと」
僕は、とてもじゃありませんが、雲の上の存在、報道やテレビなどスクリーン上で見るだけの人、現実世界で、現実的に、イエレン財務長官と米経済について議論できるような立場にある人間では全く、全くありませんので(雲の上の存在ですから)(笑)、それならば、僕個人の心の中で、リセッションという言葉ではなくて、僕の場合は、「株式市場のリプライシング(価格調整する・価格を再設定する)」という言葉とイメージに置き換えさせて頂こうと思っています。
イエレン財務長官は、2009年の時も、サンフランシスコ連銀の総裁として、米国民のために強いリーダーシップをとってこられた方ですから。イエレン財務長官のお話を素直に、拝聴致しております。以前にこの寄稿でも取り上げましたが、イエレン財務長官は、過去にインフレに対する認識が間違っていた時、きちんとそれをお認めになって、それを公に述べた方でもありますから。素晴らしい方であると思います。間違った場合は、間違いもきちんとお認めになられる方ですから。
間違いましたと認める事の出来る人。まず、そこからなんだと
一般社会においても、人は間違う事がある。その間違った時に、その間違いをきちんと、間違いましたと認める事の出来る人。それを認めた上で、そこからまたさらに行ける人。まず、そこからなんだと、アメリカで、これは、すごく、この過去7年間くらい、特に話題になり続けてきたことです。
トランプ氏のように、モット―なのか何か知りませんが、「否定、否定、否定」「間違いは認めない。自分は間違っていない。いつも、常に、常時、どんな時も、何があっても、正しい」「自分は(神から)選ばれた人間なのだ」って言う人が大統領でしたから。(冷笑)
本当に、トランプ氏は、よく、頻繁に「2~4歳ぐらいのよちよち歩きの幼児」に例えられることが多く、今でもそうですね。(冷笑)
「株式市場のリプライシング(価格調整する・価格を再設定する)」とは、
第52回の寄稿で述べたことです。一部下記に抜粋します。
よろしければ、是非、第52回寄稿をご参照ください。
第52回寄稿から抜粋~楽観的過ぎる
(第52回寄稿時の)①から⑦を踏まえて、
ポイントは、今そこにあるウォール街のS&P500企業業績・企業利益に対する見通しは、これは楽観的過ぎると思っています。今年これまでに、あった事実、それから今第4四半期に起こっている事。それが、来年初頭からの第4四半期の決算発表時もしくは来年の春第1四半期の決算発表時に、S&P500企業業績・企業利益に対する見通しはいずれ、下方修正の方向へと導かれて行く、そうせざるを、そうならざるを得ないのではと考えています。そして、これまでの寄稿と先日のスペースで述べました事の繰り返しになりますが、バリューエーション・PERの縮小(金利上昇局面ですから)。利益の下方修正とPERの縮小。これらの市場での織り込みはまだ。ここが、極めて重要なポイントであるという考えに何ら変わりはありません。ここについては、先日のスペースで具体的数字を挙げまして、お話させて頂きましたポイントです。
不都合な現実を突然知ることになるだろう
第51回の寄稿で引用させて頂きましたブルームバーグ報道の中で述べられている、引用~モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのリサ・シャレト氏はブルームバーグテレビジョンで、企業利益に関する「不都合な現実を突然知ることになるだろう」と語った。~引用終
雪だるま式
こういったことが表面化してきた来た時、雪だるま式になって、ころげて行く。
高金利下。雪だるま。それを、人は、リセッション(景気後退)と呼んだり、スタグフレーションと呼んだり。これらの言葉、定義、呼称、それの正式認定云々よりも、こういう(状態であり)事象であると思っています。雪だるま式にという。これまでの寄稿やスペースで述べてきました事と同じイメージであり、繰り返しです。
第52回、ブルームバーグ報道からの引用~「ワイス氏の考える問題とは、米金融当局が引き起こした新型コロナウイルス禍からの回復の記憶が現在の投資家の思考を支配しており、そうした投資家の多くは押し目買いの成功に慣れきっているため、株価の不安定な土台を無視していることだ。たとえ投資家が連邦準備制度の政策転換を歓迎しても、金利が低下するころには、株価が上昇するには経済が疲弊し過ぎているというのが現実だ。」~引用終
以前の寄稿でも引用しましたが、「BofAは米金融当局が引き締めを終了するにはリセッション(景気後退)とクレジットイベントが起こる必要があり、それが新たな強気相場の始まりをひき起こすことになると、ハートネット氏は説明した。(マイケル・ハートネット氏 バンク・オブ・アメリカ ストラテジスト)」
バンク・オブ・アメリカのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏が、おっっしゃられるこの状況を頭に入れながら、「新たな強気相場の始まりをひき起こす」ところへは、まだ、今後かなりの時間を要する事になるのであろうと考えています。
併せて頭に片隅に置いているのは、
「金利を下げる~金利を下げてもいいだろうと考えるのに十分な数字って?」
・平均、コア・PCE(コアの~米個人消費支出:Personal Consumption Expenditures Price Index)が、5か月間、2.6%以下で推移する事。
・失業率~5.3%(今回3.7%)
・GDP~マイナス2.2%に下落
・市場は2023年11月に最初の金利引き下げを予想。
(これら、金利を下げてもいいだろうと考えるのに十分な数字については、CNBCが、35名のエコノミスト、ストラテジスト、アナリストにアンケートをとっての集計数字ですが、この~市場は2023年11月に最初の金利引き下げを予想~という事には、一理あります。そうなるかどうかは別として。その辺、その一理ある部分も、次回、第2回のスペースでお話させて頂ければと思っています。)
僕は、金利は、結果的に、より高く、より長く(長い期間)、そこで推移する事になるのではないかとも考えています。
~第52回寄稿~抜粋引用終
FRB議長、副議長の発言のトーン、(たとえば11月30日のパウエル議長のスピーチのようにトーンの変化が見られたなど)、そして、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の発言、ウォラー理事の発言、極めて今後も重要であると思っています。
株式市場のリプライシング
こんなイメージと言葉遣い、
「株式市場のリプライシング(価格調整する・価格を再設定する)」で考えながらです。特段、何も変わっておりません。目線も変わることなく、これまでの寄稿で述べて参りました通りです。
今週特に大変重要な週なので、出てくる数字やイベント結果、それに対するマーケットの反応を、よ~く観察して見ましょう。
CPI6回のうち、5回については、下落
そう言えば。MAC10さんがシェアしてくださったツィートとチャートです。
MAC10さん~引用~「S&P500に関して言うと、50日移動平均線上、もしくは、50日移動平均線付近で、2022年については、6回CPIの発表日を迎えています。6回のうち、5回については、下落、1回上昇。この1回の上昇は前回11月です。予想・予測じゃないよ、単に、観察だよ~ン」~ニュアンス~引用終
「予想・予測じゃないよ、単に、観察だよ~ン」って言うニュアンスが好きです。
第57回へ続く
最後に …
これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
もし、この記事を最後まで読んで頂けて、良かったなと思ったら「スキ」をクリックお願いします!
関連note
私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
②投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません。
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。
④『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。