米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿80
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米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第80回を全文無料で皆さまにお届けします。
第79回から続く
この寄稿も第80回迎える事が出来ました。ひとえに、読者の皆様のおかげです。
ありがとうございます。感謝申し上げます。
ウォール・ストリート・ジャーナルから~引用~
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁~
"When you're being seriously data dependent, [raising rates]in more gradual steps does give you the ability to respond to incoming information and account for those lags."
「真剣・真面目にデータに依存している場合において、より段階的なステップで徐々に[金利を引き上げる]ことで、入ってくる情報に対応し、それらの遅行を説明することができる」
ゆっくりとしたペースで徐々に金利を引き上げることが、金融政策の遅行の説明の助けになり得るという事。
2月、3月、5月のFOMCで、それぞれ、25ベーシスポイントずつの利上げという事が、自分のベースライン・シナリオですが、まずはそのシナリオに基づいて、このシナリオを現時点では据え置いておきます。
サンフランシスコ連銀のメアリー・デーリー総裁って、いつもよく、ヒントをくれるので。この寄稿でも述べてきましたが、彼女がお話になられて、後に、ブレーナード議長が、あっ、間違えました、ブレーナード副議長が似たような、同じような事を、別の表現を用いながらもお話になられることもしばしばで。そして、パウエル議長がお話になられるという具合に。
サクッと繰り返して述べます。
FRBが教えてくれている事は、
・金利引き上げを継続している局面
・金利引き上げを終了する局面・・引き上げた金利を高い水準で
”しばらくの間”(for some time)維持する局面
いずれ、どこか先で(金利を初めて引き下げる局面)そういう日も来るでしょう。
・これと、
市場にある期待、楽観、希望的観測、と申しましょうか、この表現が適切かどうか?
(5%超に金利を引き上げた後、さほど時間を置くことなく、間髪を入れず、景気を刺激も損ねもしない中立金利水準、たとえば市場が見ているのは、3%近辺までFRBが金利を引き下げる)・(ディスインフレの明らかな証拠も出てきているし)
ここに存在する乖離。
FRBに逆らうな!
その市場の希望的観測には、僕はついて行きません。
FRBが世間や市場とコミュニケーションをとっていることを、勝手に自分で解釈し、先回りしようとしたりというような事は、あまり考えていません。
考えていることは、「FRBに逆らうな!」これだけです。(笑)
早とちりは危険
今年は、昨年とは異なって(最速のペースで利上げしてきて)、昨年12月のFOMCのドットプロット(政策金利予想分布図)からもターミナルレートをある程度、視野に入れてきてはいるという局面ですし。
ただ、勇み足や早とちりは危険だと思っています。なにかと言えば、金利を下げる、下げる、という話に持って行くというような。
いずれまた、FRB当局者の発言内容やトーンに、どこかで、変化が見られたら、それを素直にその時またよく聞くようにします。
ブルームバーグ記事引用~講演原稿には経済や金融政策の見通しについて直接の言及はなかった。パウエル氏はただ、「われわれは経済を減速させるため政策金利を引き上げている。高インフレの状況で物価の安定を取り戻す上では、短期的に支持されない措置が必要となることもあり得る」と語った。~引用終
CPI米消費者物価指数~1月10日時点でのクリーブランド連銀の予想です。
木曜日のCPI米消費者物価指数の発表を前にして。自分の目線にあったようなチャートを眺めています。僕の目線はそのような事であるだけで、「このようになるんですよ~なるんだあ~」などという事や主旨では全くもって、ありません。
Reformed Tr🅰️derさんがシェアしてくださったツィートとチャートです。
もうひとつReformed Tr🅰️derさんがシェアしてくださったツィートとチャートです。Reformed Tr🅰️derさん~(S&P500、レンジブレイクに注意)
こちらと同様、似たようなご指摘に、昨日、他にも、出会いました。
Reformed Tr🅰️derさんのそれを、引用させて頂きます。
2つのチャートとも、今の時点で、今後、それらがどのようになるのかはわかりませんが、見るだけ、見ています。
たとえば、これらのチャートを見ていてもレンジの日柄が過去のものより今回長いです。年末年始という季節要因にも加えて、市場も、FOMCの委員会メンバーがおっしゃられるのと同様に、これまで金利を引き上げて来たその効果を見たいでしょうし。インフレの抑制具合をみたい、それによって次の行動につなげたいわけで。
日柄とhead fake(だまし)
単純に過去の推移と比較する事は出来ないのかもしれません。僕の場合は「あ~、そうなんだ、そうなったんだあ。とか、あ~、今回は、そうならなかったんだあ」など、あまり深く考えすぎずに、その時その時、割り切ってチャートを眺めています。当たり前ですが、チャートを見る時に気を付けているのは、
日柄とhead fake(だまし)という事です。
1月12日木曜日CPI米消費者物価指数の発表に先駆けて、過去に、どんなふうにS&P500が反応したかをBarchartさんがシェアしてくださいました。
今回はどのような動きになるのか?見ています。
4か月ごとに安値、次の安値は2月
継続しているベアー・マーケット(弱気相場)
第74回の寄稿で「今年2023年に入って、オンライン上でアメリカの専門家のおひとりの興味深いコメントを引用させて頂きました。~略~その際、4か月ごとに安値、次の安値は2月~S&P500のチャートを見れば一目瞭然ですが、2022年2月、6月、10月と4か月ごとに安値を付けていますから、それで、次の安値は2月と見ていらっしゃるのかなあと勝手に想像、推測したりはしました。」と述べました。
今後上方向にブレークするのか?それとも、今は、このベアー・マーケット(弱気相場)の中で、4か月ごとに安値、次の安値は2月???という事を、より意識はしています。
ロイター記事2本を引用させて頂きます。
ブラジルには驚きました。一昨日、昨日とこの話題で持ちきりでした。
全ての道はローマに通ず、ならぬ、ポピュリスト大衆迎合主義者、全ての道は、スティーブ・バノンに通ず~と言われています。
スティーブ・バノンによって創られ、組織された国際的なポピュリズム大衆迎合主義への動き。本当に巧妙にグローバル・ベースでやってきてます。トランプ氏に極めて近いボルソナロ氏。ボルソナロ氏もラテンアメリカを代表する形で、これに2019年から参加。地球の裏側で起こっている他人事ではないなと痛感します。
日本でも自分の人気とりや利益のために平気で大衆迎合主義に走ろうとするような政治家?政治屋?がいないとも限りませんし。僕は、そんな個人的印象をもって、誰とは言いませんが、ごくごく一部の政治家?政治屋?を見たりすることも、たまにあります。
アメリカで、そしてブラジルでも選挙結果を否定して、政府を転覆させようとさえした事実があったわけです。グローバルに大衆迎合主義、そして権威主義へ持って行こうとする動きは最も直近の10年単位で見ても、ずっとあるわけです。
チェックス・アンド・バランシーズ(抑制と均衡)・政治権力が特定部門に集中するのを防ぐために、権力相互間で抑制と均衡を保たせること、とても重要だと思います。
イエレン財務長官が留任に合意
イエレン財務長官が留任に合意、バイデン大統領の慰留で―関係者~ブルームバーグ記事から見出し引用。
第79回の寄稿で、下記のように述べました。
昨日日曜日第78回の寄稿で、マーケットとは直接あまり関係のない事を寄稿しました。(笑顔)その中で1点だけマーケットと関係のある将来的に重要な事は、第78回寄稿で寄稿したブルームバーグの引用記事の中にある、「ケビン・マッカーシー氏は(下院議長に選出されるために必要な)票獲得のため、連邦債務上限問題を歳出削減・抑制に向けた交渉材料として使うよう求める財政保守派の要求などに応じた」「このため、民主党が多数派の上院やバイデン大統領との対立が激化し、市場の混乱を招く恐れがある。」という箇所です。
イエレン財務長官が留任に合意、バイデン大統領の慰留で~歴史上もっとも無力な下院議長と言われている男が、「下院議長に選出されるために必要な票獲得のため、連邦債務上限問題を歳出削減・抑制に向けた交渉材料として使うよう求める財政保守派の要求などに応じた。このため、民主党が多数派の上院やバイデン大統領との対立が激化し、市場の混乱を招く恐れがある。」~財務長官留任は、これへの対応のため。それが主眼であると考えています。
第81回へ続く
最後に …
これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連スペース
11月27日 第1回スペース 2時間
12月18日 第2回スペース 2時間20分
12月22日 第3回スペース 12分間
12月24日 第4回スペース 20分間
12月30日 第5回スペース 20分間
関連note
私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」
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弟子のNEOさんへ
アウトライヤーより。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
②投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません。
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。
④『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。
サポート🍓本当にいつも有り難うございます。