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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿99
米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第99回を全文無料で皆さまにお届けします。
第98回から続く
ウォール・ストリート・ジャーナルのニック・ティミラオス氏がシェアしてくださったツィートです。
引用~金融政策に関する声明文・フォワードガンダンスは”最小限の変更”ですね。(最も基本的な変更のみ)~変更箇所は、下記赤字箇所、線で消されているところ、そこに赤字で書き直しが入っている箇所のみです。
FOMC decision:
— Nick Timiraos (@NickTimiraos) February 1, 2023
25 bps increase (approved unanimously)
FOMC statement:
Minimal changes to the forward guidance
“Ongoing increases” language is retained pic.twitter.com/RUFCV2HEc8
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この文章の中で、「The Committee anticipates that ongoing increases in the target range~~略」とあり、「ongoing increases」~「継続的な引き上げ」に関する文言が保持されているところがポイントだともちろんニック・ティミラオス氏はご指摘されておられます。氏に限らず、CNBCでFRB議長はじめ高官の信頼も厚いスティーブ・リスマン氏もこの箇所については、声明文発表以前から、ポイント箇所としてご指摘されておられました。
利上げサイクルの終了が視野に入っている可能性があることも示唆
このブルームバーグ記事の中にもあるように、引用~「一方で今回の声明は、利上げサイクルの終了が視野に入っている可能性があることも示唆。政策金利のさらなる引き上げの大きさは金融政策の累積的な引き締めを含む複数の要素に左右されると記された。従来は、そうした要素は今後の引き上げ「ペース」を決定する上で考慮すると記されていた。」
再度、ウォール・ストリート・ジャーナルのニック・ティミラオス氏がシェアしてくださったツィートです。
Powell: “The job is not fully done.”
— Nick Timiraos (@NickTimiraos) February 1, 2023
He says it would be worse to get close to getting on top of inflation and then find out in six or 12 months that you didn't do enough.
引用~パウエル議長「仕事は完全には終わっていない」
パウエル議長は~「インフレを克服しようとしても、6か月(もしくは)、12か月経って、十分に対処できなかったことに気付くのは、さらに悪い事」
私(イエレン財務長官)がついているから大丈夫
大政治家としても、財務長官としてももちろん、そしてまるで現役のFRB議長がごとく、いかようにも事実に即して、その場面、場面に応じて、お話、行動できるイエレン財務長官の声が聞こえてきそうな気がしています。
イエレン財務長官の声が聞こえてきそうならば~そのたとえ話はこんな感じなんでしょうかね。
「ヘイ、ジェイ(パウエル議長)。おやんなさい。バランスシートもこれまで通り縮小して、金利も、これからも引き上げ続けて、世間や市場に向けてタフなスピーチでもなんでもして。あなたの思うようにインフレ抑制をおやんなさい。いいわよ、それやって。私(イエレン財務長官)が、TGA(Treasury General Account)トレジャリーの一般勘定使って(別の言い方ををすれば、アメリカ合衆国国家の当座預金口座を財務長官として使用して)流動性・お金を、システムに注入するから。大丈夫。米国民のためだもの。ジェイ(パウエル議長の事)、あなたは、あなたの仕事おやんなさい。私がいるから、私がついているから大丈夫」ってことなんだろうなあと僕は解釈しています。
もちろん、元FRBのエコノミストの方も、主旨としては、このたとえ話と同様の趣旨の事を、昨日、著名報道番組でおっしゃっておられました。そちらからの引用という形をとらせて頂いてもいいかなとも考えましたが、これは過去の寄稿からも僕自身が思っている事ですので、自身の解釈・意見として、ここではたとえ話にして、より分かりやすくお伝えさせて頂く事を主眼に、ノートさせて頂きました。
*イエレンさんが、パウエルさんをジェイと呼ぶかどうかは僕は知りません(笑)。もしかしたら、チェア・パウエル(パウエル議長)、マダム・セクレタリー(長官(財務)と呼び合っているのかもしれません。僕にはわかりません。(笑)元FRB関係者のうち、それなりの数の人が、ジェイと呼ぶので、ここではたとえ話として、ジェイとさせて頂きました。(笑)
それぞれの局面、局面での対応につきましては、前回の寄稿や第64回の寄稿を。そして、イエレンさんの力仕事を具体的に説明している詳細につきましては、第88回(米国の大規模な金融刺激策)、第95回の寄稿などを是非ご参照頂けましたらと思います。
流動性については安定
昨年来、この寄稿で流動性について述べる時、何度か引用させて頂きましたジュリエン・ティマーさん。ジュリエン・ティマーさんも昨日、再度~ジュリエン・ティマーさんからの部分引用~「昨年10月以降、QT(量的引き締め)はRRR(リバースレポ)とTGA(トレジャリー一般勘定)からの流動性の流入によって相殺されたため、流動性については安定しています。10月に株式市場の下落が止まったのは、偶然ではありませんね(流動性の流入と関連していますね)」~引用終~と述べておられました。
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The concurrence of the Fed’s tightening campaign and the debt-ceiling fight may have unintended consequences for liquidity. 🧵 pic.twitter.com/3FznrJALM2
— Jurrien Timmer (@TimmerFidelity) January 31, 2023
自分の意見を主導的に述べる場合は、precise(正確に)concise(簡潔に)述べる事が求められて当然だと思いますが、金融事の説明という事においては、金融事には、本来、複合要因が複雑に絡み合った事象が多いので、複合要因が複雑に絡み合った事象を簡潔化するという方法はとりません。スペースで述べた通り、欠落要因が発生してしまいますので。しかし、今回は、これまで過去98回にわたりまして、僕の意見についてのご説明はさせて頂いておりますので、それを踏まえまして、あえて意図的に、短くたとえ話にさせて頂きました。(笑顔)
・先日元FRBのエコノミストの方がおっしゃっておられたように、「業績発表シーズンがレイオフ(企業の従業員一時解雇)のシーズンに変異している」
・景気・成長は減速している。
・金利を引き上げている局面。企業利益の減少と共に、バリュエーションの縮小。株価のリプライシング・再設定があるだろう。
・過去の寄稿でチャートを引用して述べましたが、米銀行は融資基準を厳格にして、融資に対して非常に慎重な姿勢をとっている。
・リセッションに対するリスク。米債券、10年債と2年債の逆イールドが示唆し続けている事。
・いっぽうで、労働市場は逼迫している。それが、サービス・インフレにつながっている。
もちろん、上記のような事については頭に入れています。
この寄稿では、引用元を明確に提示して、個人的な意見を述べてきました。ですので、これから述べる事は、情報としては定かではなく、その情報元もわかりません。僕のツィートのタイムラインで、ひとつの情報として流れているのを2,3日前に目にしただけです。誰のコメントだったか忘れてしまいましたというのが正直なところです。(笑)それを目にした時「あ~、自分の考えと似ているからこれはこれで流そう、同じような事考えてんだなあと」、特になんら気に留める事もなく、その情報を保存する事もしませんでした。ですから、これは僕個人の思い込みにすぎず、他の誰かとシェアするような事、情報ではありませんという事をあらかじめお断りさせて頂き、個人的にノートだけしておきます。
ゴールドマン・マーケットが走っても2月中旬まで
2,3日前、僕のタイムラインに流れていたのは「ゴールドマン・サックスのプライム・ブロッカレッジ(ヘッジファンドに包括的にサービスを提供する部署)が、(顧客向けに)マーケットが走っても2月中旬まで。”以降は、もう要注意だから”」という主旨の事を、もっと具体的な表現を用いて述べていた内容が、ニュース速報みたいな感じでツィッターのタイムラインで流れていたのを見たので、「あ~、まあ、自分の見方と似ているなあ」「2月14日のCPIの発表を意識しているのかなあ?」「モルガンスタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソンさんのコメントに似ているなあ」とそれを目にした時、個人的に直感的に思ったにすぎません。ただそれだけです。
誰のツィートだったか忘れてしまい、引用元を提示する事ができないので、このコメントに何の意味もありません、真に受けないようにお願い致します。こう申しておりますのは、引用元を提示できない事、それが本当なのかどうか、今、真偽の確認が出来ない事、誰のツィートだったのか忘れてしまった事(笑)が理由です。
「これは、あくまで、僕個人、自己の思い込みにすぎません」と表現させて頂きます。ただ、まあ、ニュース速報のような形式だけは、形式としてとられていたかあなという、うっすらとした記憶です。
イベント毎にオーバーシュート
僕個人は、イベント毎にオーバーシュート((その時の勢いからの)行き過ぎ、出過ぎ)、まあ、それ以上のような事もあるんだろうけど、とにかく今年前半、第1四半期、第2四半期、特に「2月」、そして「3月」「4月」そこを見てから、まず見るものを見てから、それから、と考えてきましたので、その目線、これまでの目線、見方から何ら変更はなく、マーケットがどう踊ろうが、それについて行くことはなく、これまで述べて来た、その姿勢を崩すことはありません。そういう意味で、自分の姿勢を補完してくれるコメント(ゴールマンのプライムブロッカレッジに関するタイムラインで流れていたツィート)として、なに気に目にしただけです。
FRBの金融政策とイエレン財務長官とマーケットの解釈・反応とそれぞれ3つに分けて気長に見ています。
第100回へ続く
最後に …
これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連スペース
11月27日 第1回スペース 2時間
録音を視聴頂けましたら、幸甚です。どうぞよろしくお願い致します。😊 https://t.co/MxU4c5GKO0
— アウトライヤー (@iEjspQrtBk15hwo) November 27, 2022
12月18日 第2回スペース 2時間20分
12月18日(日曜)17時~
— NEO (@NZensin) December 12, 2022
第2回 アウトライヤーさん
スペース
オンライン上と現実世界の違い
米経済、米金融政策、米株式市場
ウォール街にあった、ある、現実
アメリカを動かしている大きな力https://t.co/ssWxqcz3Ai
12月22日 第3回スペース 12分間
このスペースは余談ベースです。オプションについて、ちょこっと触れ、ウォール街にあった2分間ルール、4年前のアメリカの下院での4分間の出来事のお話です。 https://t.co/NsnZx3JYzd
— アウトライヤー (@iEjspQrtBk15hwo) December 25, 2022
12月24日 第4回スペース 20分間
このスペースは、アメリカ株式市場、株の動向と一部アメリカの政治のお話です。 https://t.co/sXhK9SrHwu
— アウトライヤー (@iEjspQrtBk15hwo) December 25, 2022
12月30日 第5回スペース 20分間
テーマは、アメリカのマーケット、リセッション、皆さんの投資、アメリカで言われている情報の厳選、この寄稿の礎、そして来年、です。 https://t.co/pBKoWAVj03
— アウトライヤー (@iEjspQrtBk15hwo) December 30, 2022
2023年1月19日 第6回スペース 8分間
第6回スペース~テーマ
— アウトライヤー (@iEjspQrtBk15hwo) January 19, 2023
・イエレン財務長官の力仕事
・今から1月31日・2月1日のFOMCまで
・第1四半期の業績発表
・ブル・トラップ
・VIX指数とS&P 500のパフォーマンスは負の相関関係にあるという事
・約5%の政策金利下で、ブルマーケットが始まってそれが継続するんですか? https://t.co/0y2ZGP6t1u
関連note
私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」
🍅🍅
弟子のNEOさんへ
アウトライヤーより。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
②投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません。
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。
④『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。
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