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「破墓」「파묘」映画レビュー


空間部分が朝鮮半島の形になっている韓国版のヴィジュアルポスター

◆「パミョ」「파묘」
◆2024年10月18日 日本公開
◆難波パークスシネマ

期待を裏切らない度 ★★★★★

待ちに待った日本公開(涙)嬉しすぎて公開初日に見て余韻を楽しみすぎた・・・

💫あらすじ
ムーダン(巫女)のファリムと弟子のポンギルは裕福な在米コリアンの家族から「数代に渡って後継が謎の病に侵される件について相談される。家族の先祖の墓が何がしか関わっており墓の移転を提案するファリム。墓を掘り返し棺を火葬することを提案する。韓国に戻り風水師のサンドク、葬儀師ヨングンと共に儀式の乗っ取り墓を移す作業を行うのだが、アクシデントで一晩遅れることに。その際に預かり先の人物によって棺を開けてしまい、飛び出した悪霊によって怪奇現象が次々をおこってしまい・・・・・

期待を裏切らない、いやある意味裏切る展開で長尺ももろともせず楽しめました。
おどろどろしい土着の儀式、韓国独特のホラーの真髄を期待させる前半の緊張感、サスペンスの要素を盛り込み期待を膨らませる中盤、そしてあっけにとられる予想外の展開に怒涛の勢いで雪崩れ込む終盤!
何より四人の役者のそれぞれキャラクターもしっかり立っており、チェミンシク先生は立っているだけで自然と会話することのできる風水師として映画の太い軸になっていて、対するみんな大好きユへジン演じる葬儀師は、どこか俗世感たっぷりなくせに達観したみたいな物言いがすごくリアルで流石。キムゴウンの儀式のシーンは予告でも出ているけどほんと圧巻だったし、弟子の本ギル役のイドヒョンもカリスマ性あってこの二人の現代風ムーダンとおじさま2人がすごくいいケミを醸し出しておりなんだか分かれ難くて、続編とかドラマ作ってほしいくらい!笑
この監督、チャンジェヒョンさんは色んな部分でバランス感覚が素晴らしくて本当に感心しました。このキャスチィングもそうだしドラマ全体も下手したら漫画チックになってしまうところの線引きというかその辺が絶妙。

ストーリーは後半少し歴史や陰陽五行の知識がないと、理解するのに時間かかる部分もあるのでバトルシーンなんかは「??」となる人もいたようでまたぜひそのあたりは再度見直して欲しいところかと思いました。あと仕方ないんだど、ちょっと画面が暗いのでわかりにくいとこもあったかも。
私は少し陰陽五行は勉強したので「おお」となりました。

<ちょっとネタバレ>

あの巨大日本人はバスケの選手が実際に演じたとのことで、エイリアンロムルスもそうだけどリアルが演じる怖さってやっぱCGには越えられない壁なんだなと思いました。わたし何を隠そう巨大建造物恐怖症なので結構こわかった(汗)実際に見たらチビると思う(確信)

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