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第8回『そしてまた歌い出す』ボキャブライブラリー



リンク多なって堪忍な、“クロスメディア”はワテらの十八番やさかい……


【東華菜館】
四条大橋の袂に看板を構える、京都を代表する老舗中華料理店。前身である西洋料理店「矢尾政」から数えると、その歴史は大正時代にまで遡る。スパニッシュバロック様式の装飾が美しい館内では、日本最古のエレベーターが今なお現役で稼動する。夏にはビアガーデンや川床も楽しめる、この街の第二のランドマークとも言うべき存在。


【京都市動物園】
京都市左京区にある、東京の上野動物園に次いで日本で2番目に古い動物園。2015年秋にリニューアルされ、動物の生態がより分かりやすく、より間近で観察できるようになった。収容されているアジアゾウたちの名前がみんな「味園ユニバース」みたいで笑う。特に他意はないが、ヤブイヌという動物も観られる。他意はないが。


【スマート珈琲店】
昭和7年から続く、寺町三条のこれまた老舗喫茶店。店名の「スマート」には「気の利いたサービスができる店を目指したい」という意味が込められており、その想いを体現したようなスマートな接客で府外からも数多くの来客を集める有名店である。


【人のセックスを笑うな】
山崎ナオコーラ氏によるデビュー作となる小説。片田舎の美大に通う19歳の青年とそこでリトグラフ(!)を教える39歳の臨時講師の、甘美でほろ苦い恋愛譚。文庫版に併録されている短編「虫歯と優しさ」といい、松山ケンイチ主演で映画化された際にメガホンを取った井口奈己監督の撮影スタイルといい、そもそもこの芯を食ったタイトルの由縁といい、語るに値するトピックの多い作品であるが、またいずれ。


【CINRA.NET】
株式会社CINRAが運営するカルチャーニュースサイト。標榜する「カルチャーは、とまらない、とめられない。」のコピーが、コロナ禍に喘ぐ昨今においては一層力強く感じられるじゃんスか……


【ボロフェスタ】
インディーズ/メジャー、ジャンルの垣根を越えて主宰・モグラ氏をはじめとする運営陣が「観たい!呼びたい!」と思うアーティストたちをブッキングする、秋の風物詩とも言うべき音楽フェスティバル。主催者と京都の大学生などによる100人超のボランティアスタッフたちが、会場設営から当日の運営までの一切を行う、DIY感に満ち満ちたまさに「めっちゃええフェス」。


【おまえとおったらおもろいわクッション】
ヨウイチの家に鎮座する、オカンがニトリで買ってきたクッション。何も考えずに使っていたが、クッションにプリントされた英文“If I am with you anything is fun”がET-KINGの代表曲「愛しい人へ」のhookの一節「おまえとおったらおもろいわ」のサンプリングでは?と目ざとく気付いたヤブタにいじられ、クソダサクッションに成り下がる。

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【ブス飯】
ヨウイチが作る、見映えの悪さとは裏腹に割と美味い自炊メシの総称。不定期でInstagramにアップしていたら回を重ねるごとに見映えも良くなってきてしまい、コンセプトが崩壊しつつあるというのが目下の悩み。#本日のブス飯 で検索してね!


【DTMソフト】
PCで音楽を製作するのに用いるソフト(DTMはDeskTop Musicの略)。CubaseやLogic Pro、Pro Toolsなど様々な種類があり、OS環境や操作性で最適なものを選ぶのが良いとされている。iPhoneやiPadに標準装備されている「GarageBand」もその一つ。


【オーディオインターフェイス】
PCに音を取り込んだり逆に出力したりする際に用いる機器。主に録音や再生の音質を高める目的で活用する。


【キッズ・リターン】
北野武監督による映画作品。落ちこぼれ同士の固い友情で結ばれた二人の少年が、かたやヤクザ、かたやプロボクサーとして成功と挫折を味わいながら成長していく青春物語。ヤブタが発した「俺たちもう終わっちゃったのかな?」「馬鹿野郎、まだはじまっちゃいねーよ」の掛け合いはラストシーンにおける名ゼリフ。そうだよな。俺たちまだ、なんもはじまっちゃいねーよな。



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