![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170100723/rectangle_large_type_2_1d82841d1cac862584cb5ad826718523.png?width=1200)
<2024年値上がり銘柄(精工技研)>そのとき株価はブレイクした
1月14日は、日経平均716.10円安の38,474.30円でした。日本銀行副総裁の発言などの影響で、一時800円超の大幅安となる場面も見られました。
気になるのは、日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)が、24.30に上昇しています。
また、1/6もそうでしたが、出来高が先週より増加しながら大幅安となっています。このような下落がたびたび起こるようですと、下降トレンドになる可能性があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1736859055-ybVMwGQESZqpleak7RsYAf04.png?width=1200)
2024年の値上がり率のランキングを、ブレイクする前にさかのぼって、決算はどうだったのか、ベースやハンドルや出来高は?ピボットポイントは?を検証していきたいと思います。
今日は、<6834> 精工技研です。初動は、年初来高値を更新したところから始まりました。
精工技研<6834>が波乱相場の間隙を縫って上昇し年初来高値を更新した。光学分野の技術を駆使して光製品の製造販売を行っており、膨大な電力を消費するデータセンター向けで光電融合技術が注目されるなか、同社はその関連銘柄の一角として存在感を高めている。株価は実需筋と思われる買いが続き、年初から一貫して下値を切り上げる展開。特に3月上旬に機関投資家とみられる大口買いが観測されてからは上値指向が強まった。業績は24年3月期の営業利益は大幅減益見通しながら株価には織り込み済みで、25年3月期は自動車向けインバーターやデータセンター向け光コネクターなどの牽引でV字回復が視野に入る。
![](https://assets.st-note.com/img/1736860681-F0f4Imj6bVGhZWSJHsLNAypi.png?width=1200)
2024/04/25 時点の決算状況は以下のとおりです。
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|} \hline
決算期&売増率&営増率&EPS(増率)&売営率&ROE&日付\\ \hline
20.03 & 1.5\% & 減収 & 126~(-6\%) & 10.3\% & 5 & 20/05/12\\ \hline
21.03 & -5.8\% & 減収 & 108~(-14\%) & 8.9\% & 4.1 & 21/05/14\\ \hline
22.03 & 9.2\% & 15.1\% & 126~(17\%) & 9.4\% & 4.6 & 22/05/13\\ \hline
23.03 & 0.6\% & 減収 & 119~(-6\%) & 8.5\% & 4.2 & 23/05/12\\ \hline
\end{array}
$$
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|} \hline
決算期&売増率&営増率&EPS(増率)&売営率&日付\\ \hline
23.01.03/4Q & -24.9\% & 減収 & 15.5~(-64\%) & 7.1\% & 23/05/12\\ \hline
23.04.06/1Q & -9\% & 減収 & 3.5~(-86\%) & 0.6\% & 23/08/10\\ \hline
23.07.09/2Q & -7.8\% & 減収 & 29.7~(-36\%) & 7\% & 23/11/10\\ \hline
23.10.12/3Q & -7.9\% & 減収 & 10.5~(-67\%) & 8\% & 24/02/09\\ \hline
\end{array}
$$
この時点では減収、次の5月13日の本決算でも減収だった。しかしながら、4Q四半期は売り上げは16.7%の増収、営業利益は71.5%の増益、来期の予想では、売り上げは9.6%増収、37.8%増益予想となった。
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|} \hline
決算期&売増率&営増率&EPS(増率)&売営率&ROE&日付\\ \hline
21.03 & -5.8\% & 減収 & 108~(-14\%) & 8.9\% & 4.1 & 21/05/14\\ \hline
22.03 & 9.2\% & 15.1\% & 126~(17\%) & 9.4\% & 4.6 & 22/05/13\\ \hline
23.03 & 0.6\% & 減収 & 119~(-6\%) & 8.5\% & 4.2 & 23/05/12\\ \hline
24.03 & -3.1\% & 減収 & 83.4~(-30\%) & 6.7\% & 2.8 & 24/05/13\\ \hline
\end{array}
$$
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|} \hline
決算期&売増率&営増率&EPS(増率)&売営率&日付\\ \hline
23.04.06/1Q & -9\% & 減収 & 3.5~(-86\%) & 0.6\% & 23/08/10\\ \hline
23.07.09/2Q & -7.8\% & 減収 & 29.7~(-36\%) & 7\% & 23/11/10\\ \hline
23.10.12/3Q & -7.9\% & 減収 & 10.5~(-67\%) & 8\% & 24/02/09\\ \hline
24.01.03/4Q & 16.7\% & 71.5\% & 39.9~(157\%) & 10.4\% & 24/05/13\\ \hline
\end{array}
$$
4Q四半期は好転したことから、決算日の翌日5月14日は下ひげをつけて反発。そして、本格上昇は、5月20日の2,126円を超えたところがピボットポイントでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1736861204-sMtJjHqQWZfVaSxNGwKk1dLU.png?width=1200)
決算日の5月13日から20日までは十分検討する時間があったことから、ここでエントリー(2,126円)できれば初動に乗れたことになります。ただ、その後の8月5日の下落に巻き込まれることになりますので、50日移動平均線を下回るところで一旦利確(2,611円)することがよさそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1736862670-QYAGboS7E43chBeKTX8HNndl.png?width=1200)
その後は、10月以降の矢印(10月18日、11月11日、11月21日)がピボットポイントでした。その中では、11月8日に5%超え報告がありますので、11月11日を狙うことは可能だったかもしれません。
しかしながら、12月になりますと、大株主と思われる株主が天井近くで売っていることがわかります。
◆義務発生日 保有割合(前回→今回) 保有株数 提出日時
2024/12/13 11.62% → 10.55% 984,900 2024/12/20 09:07
◆義務発生日 保有割合(前回→今回) 保有株数 提出日時
2024/12/13 10.89% → 9.28% 866,000 2024/12/20 09:10
https://kabutan.jp/stock/news?code=6834&b=n202412200264
現在のチャートを見ますと、その12月20日と23日は、出来高を伴って下落していますので、この後は下落トレンドかもしれません。
最後に、中期経営計画を確認します。2022年5月17日の資料ですので3年ごとに刷新する場合、2025年5月の本決算でアップデートされるでしょう。
現在の2025年5月の予想は、売上高18,000百万円、営業利益2,000百万円ですので、営業利益率が向上すれば営業利益の方は達成するかもしれませんが、サプライズ感はないように見えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1736865101-TtGPKui2oRrgZqpcD74Ez8kd.png?width=1200)
今日はここまでとします。次回は、<2901> ウェルディッシュです。