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<2024年値上がり銘柄(リベルタ)>そのとき株価はブレイクした

2024年の値上がり率のランキングを、ブレイクする前にさかのぼって、決算はどうだったのか、ベースやハンドルや出来高は?ピボットポイントは?を検証していきたいと思います。

本日は、<4935> リベルタです。

2位のリベルタは11月14日にクラウドファンディング大手のキャンプファイヤーと業務提携したことを手掛かりに3日連続のストップ高に買われた。さらに、12月11日に米国子会社がカナダのユニフォーム製造企業であるCIMA社が持つ冷感持続衣料「フリーズテック」の独占販売代理店契約を締結したと発表したことが材料視され、当日の株価は10%を超える上昇をみせた。12日は売りに押されたものの、翌13日から30日まで12連騰を記録し、テンバガーを達成した。なお、メタプラ、リベルタともに足もとの業績が低迷している点には留意が必要だ。

https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202412310108

それでは、11月14日時点のチャートと、決算状況を見ていきましょう。

<4935> リベルタ 11/14時点

まず、2024年5月21日には共同開発の材料でストップ高、7月19日には謎のストップ高、7月16日には、猛暑対策商品である「FREEZE TECH 衣類用冷感ミスト」の累計販売本数が32万本を突破したという発表でストップ高。

そして、11月14日には、今期経常を一転13%減益に下方修正の決算と同時に、キャンプファイヤーとの業務提携を発表。

その時点の決算状況は以下のとおりです。


<4935> リベルタ 2024/11/14 時点

$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|} \hline
決算期&売増率&営増率&EPS(増率)&売営率&ROE&日付\\ \hline
20.12 & 21.6\% & 120.1\% & 29.6~(90\%) & 5.8\% & 16.8 & 21/02/12\\ \hline
21.12 & -1.6\% & 赤字 & 34.2~(16\%) & 5\% & 16.1 & 22/02/15\\ \hline
22.12 & 32\% & 赤字 & 17.8~(-48\%) & 2.5\% & 7.9 & 23/02/14\\ \hline
23.12 & 6.8\% & 3\% & 18.7~(5\%) & 2.4\% & 6.9 & 24/02/13\\ \hline
24.12* & 18.5\% & 赤字 & 12.4~(-34\%) & 1.9\% & 4.9 & 24/11/14\\ \hline
\end{array}
$$

$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|} \hline
決算期&売増率&営増率&EPS(増率)&売営率&日付\\ \hline
23.10.12/4Q & -0.3\% & 赤字 & 12.2~(-31\%) & 3\% & 24/02/13\\ \hline
24.01.03/1Q & 22.6\% & 赤字 & -24.2~(463\%) & -11.1\% & 24/05/15\\ \hline
24.04.06/2Q & 24.6\% & 赤字 & 13.7~(-14\%) & 5.7\% & 24/08/09\\ \hline
24.07.09/3Q & 26.8\% & 黒転 & -1.4~(-73\%) & 0.7\% & 24/11/14\\ \hline
\end{array}
$$

先ほどの記事にあった「メタプラ、リベルタともに足もとの業績が低迷している点には留意が必要だ」とあるとおり、最近の四半期では、前期比較で営業利益が黒転したばかりです。

そして、12月14日は、カナダのユニフォーム製造企業であるCIMA社が持つ冷感持続衣料「フリーズテック」の独占販売代理店契約の発表。

現在のチャートは以下のとおりで、まさに急伸という形。今日はストップ安ですが、出来高が少ないことから本格的な売りではないと推測します。

<4935> リベルタ 1/9時点

「材料が出て思惑買い」の連続であり、まだ業績に現れていません。そこで11月14日に発表された3Qの決算説明資料の主な箇所を見てみましょう。

第3四半期 決算説明資料 12P

通期の経常利益予想が250百万円でしたが、140百万と44.0%減の下方修正をしています。

第3四半期 決算説明資料 13P

理由は、「デンティス」の想定を下回る予想であることなど、多々理由があるようです。ただ、今後の展望を考慮すると、国内と海外で2025年以降に契約締結予定や、テスト販売が予定されています。

第3四半期 決算説明資料 18P
第3四半期 決算説明資料 19P

と、以上の情報からは今後の業績に期待を寄せて買いが集まっている、と見ます。

本決算は、2月14日前後とするとまた何か発表があるかもしれません。決算説明資料では、今年はあと6つほど契約締結予定とあるので、その度にストップ高になるかもしれません。ただ、いずれも追っかけていくのはリスクリワードが計算できないので禁物。ストップ安も含めて乱高下が激しいので、引き続き様子見かと思います。


今日はここまでとします。明日は、<5803> フジクラです。

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