背景_ノート7

No.7 留置場での20日間の勾留生活

目次

 ・最初の10日勾留

  > 現場検証

  > 国選弁護人

  > 親との面会

 ・10日間の延長

  > 思いもよらない余罪が発覚(勾留13日目あたり)

 ・共犯への秘密の連絡

  > 壁叩き

  > メッセージを書いた紙を渡す

 ・エスカレートする刑事からの尋問

  > そして結局、壁叩きで会話が出来た

 ・壁叩きで会話(口裏合わせ・世間話など)

(この記事は少しヤバい内容が含まれているので、ほかの記事と比べると価格が比較的高めに設定されています。また、転載や他言等は絶対に控えてください)

最初の10日勾留

留置場生活4日目。裁判所による勾留質問の結果、俺が勾留されることが確定となった。

留置場の看守から勾留決定の通知書を見せられ、それで初めて10日間の勾留が確定となる。

勾留期間の1日目は、逮捕後48時間が経過したところが起算日となる。

つまり、逮捕後の3日目が基本となる。

勾留決定の通知書が発行されてからは、ひたすら取り調べの日々だった。

リーウンに関しては10日勾留で済んだため、俺が勾留されてから数日後には出ていった。このときは、まさか再び会うときが来るとは思ってもみなかった・・・。

現場検証

警察に逮捕され留置場に勾留されている間、事件を犯した現場に行き写真を撮ったりなどの現場検証が行われる。ただし俺の場合は、現場が被害者の職場だったために車で通りがかりに場所を教えただけで済んだ。

ただ、警察署の敷地内において、事件時のシチュエーションを俺と刑事で再現し、その状況の写真を何枚も何枚も撮られた。

取調室では、使用した道具など押収された証拠品を机に置き、それに対して指を指した状態で写真を撮られたりもした。

国選弁護人

勾留が決定してから数日後、国選の弁護人が面会に来てくれた。

弁護人には「国選弁護人」と「私選弁護人」がいるが、国選弁護人は費用を国が負担してくれるもの(場合により自分で負担しなければならない)で、私選弁護人は費用を自分で負担して好きな弁護士を雇うというもの。

通常、面会の際には留置場の看守が立ち会うことになっているが、弁護士との面会時のみ、2人きりでの面会が可能となる。

看守に誘導され面会室に入れられると、パイプ椅子に座るよう指示され俺は椅子に座る。留置場の面会室は、ドラマでよく見るような透明の板に小さな穴がポツポツとあいているような形だった。

少し待っていると、あっち側(透明の板の向こう側)のドアから弁護士が入ってきた。

背が高く髪が長くイケメン風な30代という感じ。

何だかわからないが言葉で表現するなら「ラガーマン」という感じだった。

最初の数分は、軽く自己紹介をしてきた。

凄くフレンドリーな感じで、話しやすく良い人柄な弁護士さんだった。

その時の印象は現実となり、その後何度も再逮捕されるはめとなり66日間の勾留生活&約50日間の鑑別所生活を送ることになるわけだけれども、国選弁護人とは思えないほど本当にお世話になった。

勉強の本を2冊ほど自腹で購入して差し入れしてくれたり、週に3回ぐらいのペースで面会に来てくれたり、弁護活動も凄く頑張ってくださった。

看守ですら、「私選の弁護人でもあんなによく動いてくれんよ~。良い先生(弁護士)じゃね。」と言っていた。

親との面会

俺が留置室で本を読んでいると、看守が小窓を開けて喋りかけてきた。

「139番、お母さんが面会に来とるけど会うよね?」

「はい」

弁護人を除き、初めての面会は母だった。

通常、共犯がいる事件を犯した者には「接見禁止」という面会禁止の状態にさせられる。

当然、俺も接見禁止にはなっていたが親族の面会のみ許されていた。

弁護士の面会の時みたいに、俺が先に面会室に通されてパイプ椅子に座り待つ。

少しすると向かい側から母が入ってきた。

俺の斜め後ろには看守が座っている。

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