No.19 午後からの日課と母親への手紙(1日目)
昼食後
少年院での初めての食事である昼食を食べ終わって、食器などを乗せたプレートを教官Cが回収に来た。
ガラガラガラガラガラ・・・
「おー、全部食べたかぁ」
「はい、なんとか…」
「じゃあ、”ごちそうさまでした”な」
「はい。ごちそうさまでした!」
「はい、ごちそうさまでしたー。まだ小さいぞー。もっと腹から声だせよー」
「はい…」
「じゃあ歯磨きな。朝昼晩と毎食後に歯磨きするからなー。プレート回収されたら勝手に歯磨きしていいから」
「分かりました」
そうして教官は次の部屋にガラガラと向かっていった。
俺は歯磨きをしようと立ち上がり、洗面台の横にある壁に設置されている物置きみたいな棚から歯ブラシと歯磨き粉を取った。歯ブラシは普通の歯ブラシで、歯磨き粉はチューブ型の一般的なもの。
ちなみに、昔は本当に「粉」だったらしい。
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