古田徹也 『謝罪論 謝るとは 何をすることなのか』 : 人の振り見て、わが振り直せ
書評:古田徹也『謝罪論 謝るとは何をすることなのか』(柏書房)
本書の「プロローグ」は、まず「子供に謝罪を教えることの難しさ」という、身近な話題から入る。その「プロローグ」の最初の見出しは「謝ることを、子どもにどう教える?」というものだ。
たしかに、「謝罪」というのは「形式」を伴うものだが、上の子供の事例のように、ただ「形式」さえあれば良いのではない(「形式が整っていなければならない」とも言えるだろう)。つまり、おのずとその「中身」が問われるのだから、当然むずかしい話にな