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「思想・哲学」関連書のレビュー

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「思想」「哲学」関連のレビューを紹介します。
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#批評

『LGBT異論 キャンセル・カルチャー、トランスジェンダー論争、巨大利権の行方』 : …

書評:女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会編『LGBT異論 キャンセル・カルチャー、トラン…

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『マテリアル・ガールズ』レビュー批判への反論

先日アップした、キャスリン・ストック著『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実は…

年間読書人
12日前
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古田雄介 『バズる「死にたい」 ネットに溢れる自殺願望の考察』 : 自死は「悪」な…

書評:古田雄介『バズる「死にたい」 ネットに溢れる自殺願望の考察』(小学館新書) 非常に…

年間読書人
2週間前
28

『情況 2024年夏号 【特集】トランスジェンダー』 : 特集記事を総括する。

雑誌評:『情況 2024年夏号 【特集】トランスジェンダー』(情況出版) 本書に収録された特集…

年間読書人
2週間前
27

マックス・オフュルス監督 『忘れじの面影』 : 見返りを求めないという「美徳」

映画評:マックス・オフュルス監督『忘れじの面影』(1948年・アメリカ映画) 1948年だから、…

年間読書人
1か月前
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北村紗衣 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』 : シェイクスピアの研究書ではな…

書評:北村紗衣『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 近世の観劇と読書』(白水社) 「武蔵…

年間読書人
1か月前
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北村紗衣 『批評の教室』 : 作品批評【実践編】(第2回)

書評:北村紗衣『批評の教室 チョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま新書) さて、想定外の「連載」になってしまった、北村紗衣著『批評の教室 チョウのように読み、ハチのように書く』(以降『批評の教室』と記す)のレビューなのですが、前回「ツッコミどころが多すぎて、どこを取り上げどこを捨てるのかを考えるのが面倒なので、目次に沿って、頭から順に論評していく」という方針を示しはしたものの、そんなやり方で、いったい何回で終われるものなのか、そんな見当など皆目つかず、私自身いささか

竹村和子 『フェミニズム』 : 真の「フェミニズム」を知るべし。

書評:竹村和子『フェミニズム』(岩波現代文庫) 「フェミニズム」という言葉だけなら、「誰…

年間読書人
2か月前
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東浩紀 『訂正する力』 : 北村紗衣という「訂正無能力者」

書評:東浩紀『訂正する力』(朝日新書) 昨年よく売れ、「2024 新書大賞」の第2位にも選ば…

年間読書人
2か月前
49

ジャン=リュック・ゴダール監督 『恋人のいる時間』 : 女がわからない。

映画評:ジャン=リュック・ゴダール監督『恋人のいる時間』(1964年・フランス映画) ひさし…

年間読書人
2か月前
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北村紗衣 『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』 : 「北村紗衣はダース・ベイダー…

書評:北村紗衣『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門』(…

年間読書人
2か月前
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北村紗衣の、卑怯な「ご都合主義」を立証。 : ツノ出せ、ヤリ出せ、シッポ出せ。

やっと、北村紗衣が、私の記事を「読んでいるという事実」を示す、ハッキリした反応を示してく…

年間読書人
2か月前
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北村紗衣 『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』 : 子供騙しな子供向けフェミニズム

書評:北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入…

年間読書人
2か月前
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「表象文化論」とは何か? : 蓮實重彦、松浦寿輝、、、北村紗衣…

「表象文化論」という言葉を、ご存知だろうか。 若い人なら知っているかもしれないが、高齢者はあまり知らないと思う。なぜなら、この「学問ジャンル」は、かなり新しいものだからだ。 かなり新しいと言っても、「日本で1987年に作られたもの(概念)」だから、おおよそ40年近くにはなっており、その意味で、若い人には「当たり前にある」学問の一種だと感じられているのではないかと思うし、高齢者からすれば、これは「つい、最近のこと」にすぎない、ということにもなる。 それにしても、私がこの「学