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「思想・哲学」関連書のレビュー

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「思想」「哲学」関連のレビューを紹介します。
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#批評

北村紗衣のオープンレター仲間 : 河野真太郎の『正義はどこへ行くのか』?

書評:河野真太郎『正義はどこへ行くのか 映画・アニメで読み解く「ヒーロー」』(集英社新書…

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黙認されてきた、北村紗衣的退廃 : 『現代思想 2020年3月臨時増刊号〈総特集〉フェミ…

現在、『現代思想 2020年3月臨時増刊号〈総特集〉フェミニズムの現在』を、4分の1ほど読んだ…

年間読書人
2週間前
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木澤佐登志 『終わるまではすべてが永遠 崩壊を巡るいくつかの欠片』 : その尊厳に…

書評:木澤佐登志『終わるまではすべてが永遠 崩壊を巡るいくつかの欠片』(青土社) この世…

年間読書人
3週間前
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ちをかくしか北村紗衣と 九段理江の『しをかくうま』

書評:九段理江『しをかくうま』(文藝春秋) 2024年に『東京都同情塔』で、第170回芥川賞受…

年間読書人
3週間前
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1984年以前レベルの、北村紗衣のフェミニズム : 『ベル・フックスの「フェミニズム理…

書評:ベル・フックス『ベル・フックスの「フェミニズム理論」 周辺から中心へ』(あけび書房…

年間読書人
1か月前
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ロラン・バルト 『神話作用』 : 「神話」とは、肯定的に思える〈まやかし〉

書評:ロラン・バルト『神話作用』(現代思潮新社) かつて「難解」の代名詞でもあった、フラ…

年間読書人
1か月前
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北村紗衣読者には薦める勿れ : 施川ユウキ 『バーナード嬢曰く。』 第7巻

書評:施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』第7巻(一迅社・REXコミックス) 本巻の表紙を見て、ちょっとイラッと来た。主人公の「バーナード嬢」こと町田さわ子が、ちょっと照れたような、それでも笑顔全開で『最高の友達が 薦める本だから 最高の1冊です!』と言っている、本巻収録回から採られたカットなのだが、このセリフこの表情は、町田その子らしくなくて「読者に媚びている」と、私にはそう感じられたのだ。 デビュー作『サナギさん』以来(※ 正しくは『がんばれ酢めし疑獄!!』)の施川ユウキ

北村紗衣的 「被害者アピール」の淵源 : ヘレン・プラックローズ、 ジェームズ・リン…

書評:ヘレン・プラックローズ、ジェームズ・リンゼイ『「社会正義」はいつも正しい 人種、ジ…

年間読書人
2か月前
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『LGBT異論 キャンセル・カルチャー、トランスジェンダー論争、巨大利権の行方』 : …

書評:女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会編『LGBT異論 キャンセル・カルチャー、トラン…

年間読書人
3か月前
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『マテリアル・ガールズ』レビュー批判への反論

先日アップした、キャスリン・ストック著『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実は…

年間読書人
3か月前
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古田雄介 『バズる「死にたい」 ネットに溢れる自殺願望の考察』 : 自死は「悪」な…

書評:古田雄介『バズる「死にたい」 ネットに溢れる自殺願望の考察』(小学館新書) 非常に…

年間読書人
3か月前
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『情況 2024年夏号 【特集】トランスジェンダー』 : 特集記事を総括する。

雑誌評:『情況 2024年夏号 【特集】トランスジェンダー』(情況出版) 本書に収録された特集…

年間読書人
3か月前
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マックス・オフュルス監督 『忘れじの面影』 : 見返りを求めないという「美徳」

映画評:マックス・オフュルス監督『忘れじの面影』(1948年・アメリカ映画) 1948年だから、…

年間読書人
4か月前
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北村紗衣 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』 : シェイクスピアの研究書ではない。

書評:北村紗衣『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 近世の観劇と読書』(白水社) 「武蔵大学の教授」で「映画評論家」でもある北村紗衣の著書を読んだことがある人でも、本書を読んだという人は、ごく限られているだろう。それが、北村紗衣の現在までの批評書4冊すべてを読んだ、私の結論である。 一一要は「こんなに値段が高くて退屈な本を、読むために買う人など、滅多にいない」ということだ。 北村紗衣には「Twitter(現「X」)」のフォロワーが「5万人弱」もいるのだが、私の見たところ、