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「思想・哲学」関連書のレビュー

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「思想」「哲学」関連のレビューを紹介します。
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2024年11月の記事一覧

北村紗衣 &「オープンレター」連、危機一髪!

う〜ん、嬉しいような嬉しくないような…。 何がかっていうと、ついに与那覇潤が「オープンレ…

年間読書人
3か月前
23

中村たつおき 『かいじゅうたん、現る。(1)』 : 「最強の怪獣」問題

書評:中村たつおき『かいじゅうたん、現る。(1)』(少年チャンピオンコミックス・秋田書店…

年間読書人
3か月前
18

南伸坊 『オレって老人?』 : 弱きを助け 強きを挫け。

 書評:南伸坊『オレって老人?』(ちくま文庫) ひさしぶりの南伸坊である。初期の著作は…

年間読書人
3か月前
20

『LGBT異論 キャンセル・カルチャー、トランスジェンダー論争、巨大利権の行方』 : …

書評:女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会編『LGBT異論 キャンセル・カルチャー、トラン…

年間読書人
3か月前
29

サマンタ・シュウェブリン 『救出の距離』 : 「超自然」を超える「日常に潜むもの」

書評:サマンタ・シュウェブリン『救出の距離』(国書刊行会) どう紹介すればいいのか、なか…

年間読書人
3か月前
15

『マテリアル・ガールズ』レビュー批判への反論

先日アップした、キャスリン・ストック著『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実は…

年間読書人
3か月前
20

オーソン・ウェルズ監督 『審判』 : ウェルズとカフカのミスマッチ

映画評:オーソン・ウェルズ監督『審判』(1963年・フランス映画) その「シャープで幾何学的な映像美」において並ぶところのないオーソン・ウェルズが、「悪夢的な迷宮世界」を描いたことで知られるフランツ・カフカの代表作『審判』を映画化したとなれば、両者を知る者には決して無視できないのが、本作である。 本作の場合、ウェルズの「シャープで幾何学的な映像美」は、冴えに冴えわたっており、すべてのカットが「絵のように美しい」と、そう断じてもいい。 それは写真で見てさえ美しく、その絵のよ

古田雄介 『バズる「死にたい」 ネットに溢れる自殺願望の考察』 : 自死は「悪」な…

書評:古田雄介『バズる「死にたい」 ネットに溢れる自殺願望の考察』(小学館新書) 非常に…

年間読書人
3か月前
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『情況 2024年夏号 【特集】トランスジェンダー』 : 特集記事を総括する。

雑誌評:『情況 2024年夏号 【特集】トランスジェンダー』(情況出版) 本書に収録された特集…

年間読書人
3か月前
29

北村紗衣の「そっくりさん」案件 : 『映画秘宝』DM事件を検討する。

「武蔵大学の教授」で「映画評論家」である北村紗衣の周辺を洗っていたところ(というのは、刑…

年間読書人
3か月前
28

キャスリン・ストック 『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要…

書評:キャスリン・ストック『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要か』…

年間読書人
3か月前
22

富士正晴 『新編 不参加ぐらし』 : 言い訳がましい。

書評:富士正晴(著)、荻原魚雷(編)『新編 不参加ぐらし』(中公文庫) このところ、荻原…

年間読書人
3か月前
24

ロベルト・ロッセリーニ監督 『ドイツ零年』 : 少年の告発したもの。

映画評:ロベルト・ロッセリーニ監督『ドイツ零年』(1948年・イタリア映画) 「ヌーヴェル・…

年間読書人
3か月前
18

風呂前有 『恋スルー乙女』 : 無邪気でありたい。

書評:風呂前有『恋スルー乙女』(講談社 アフターヌーンKC・2011年) 先日、風呂前有のデビュー作『ぺし』(全4巻)のレビューをアップした。 と言っても、これは、ずいぶん前に書いたもののログを見つけたので、それをこちら(note)に転載しただけなのだが、とても好きな作品だったので、この機会にと単行本を買い直して再読し、あらためて、とても私好みの作品だと再確認させられたのだった。 で、『ぺし』のレビューを再アップした後、「風呂前は、他にどんな作品を描いているんだろう? 『