小塩真司 『「性格が悪い」とは どういうことか ダークサイドの心理学』 : 我ら、ジキル博士とハイド氏
書評:小塩真司『「性格が悪い」とはどういうことか ダークサイドの心理学』(ちくま新書)
「性格が悪い」と人から思われているであろうことには自信のある私なのだが、無論、自分では特に「性格が悪い」とは思っていない。しかし、自分で思っているだけなら馬鹿でも同じなので、私は本書を読んで、客観的に見て自分はどうなのかというのを考えてみることにした。
で、どうだったのかというと、やっぱり私は、特に「性格が悪い」わけではなかった。正確にいうと(ダジャレではない)、「私の性格の中には、悪