ロベルト・ロッセリーニ監督 『無防備都市』 : ヌーヴェル・ヴァーグとリアリズム
映画評:ロベルト・ロッセリーニ監督『無防備都市』(1945年・イタリア映画)
ロベルト・ロッセリーニは、イタリア映画界における「ネオリアリズモ」運動の先駆的な存在であり、のちのフランスにおける「ヌーヴェル・ヴァーグ」に多大な影響を与えた人物である。
言い換えれば、ロッセリーニが、日本においてすら有名なのは、もっぱら「ヌーヴェル・ヴァーグの父(の一人)として」という側面が大きい。
のちの「ヌーヴェル・ヴァーグ」旋風を準備した映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』誌の初代編集長に