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「思想・哲学」関連書のレビュー

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「思想」「哲学」関連のレビューを紹介します。
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2024年6月の記事一覧

山田宏一 『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』 : 妬み嫉みのゴダール論

映画評:山田宏一『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』(ワイズ出版) のっけからカマすよ…

年間読書人
8か月前
13

ダン・マクドーマン 『ポケミス読者よ信ずるなかれ』 : 日本よりも かなり遅れている…

書評:ダン・マクドーマン『ポケミス読者よ信ずるなかれ』(ハヤカワ・ミステリ) 私が本書を…

年間読書人
8か月前
21

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督 『アンリエットの巴里祭』 : 潮目の変わる場所で

映画評:ジュリアン・デュヴィヴィエ監督『アンリエットの巴里祭』(1952年・フランス映画) …

年間読書人
8か月前
13

蓮實重彦 『反=日本語論』 : 生きられた言語と 生きられた映画

書評:蓮實重彦『反=日本語論』(ちくま学芸文庫) こう書くと驚かれるかもしれないが、本書…

年間読書人
8か月前
27

濱口竜介監督 『悪は存在しない』 : 「本作にも意味はない」

映画評:濱口竜介監督『悪は存在しない』(2023年) 本編を見る前の人も、見終わった人も、ま…

年間読書人
8か月前
22

三宅香帆 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 : その口が言うことではない。

書評:三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書) ベストセラーになっ…

年間読書人
8か月前
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雪崩と蔵書整理

昨夜は、今朝の5時近くまで徹夜的夜更かしをしてしまったので、お昼ごろまで寝てから、いつものようにレビューを書こうと考えていた。 だから、床に就く前にはすでに、天気予報どおりの強い雨が降っていたのだが、入眠から2時間ほどした頃だろうか、ドサーッというような音がして目が覚めた。 部屋に平積みにしていた本が崩れたのだ。 こうした経験は、これまでに何度もしているので、「ああ、またか。また積み直すのに時間を取られるな。今日はレビューを書いている暇はないかもな」となどと思った。 そんな

映画 『マリウポリの20日間』 : 事実をして語らしめる、 結果としてのプロパガンダ映…

映画評:ミスティスラフ・チェルノフ監督『マリウポリの20日間』 (2023年・ウクライナ映画) …

年間読書人
8か月前
24

スタンリー・キューブリック監督 『博士の異常な愛情』 : 踊る阿呆を見る阿呆

映画:スタンリー・キューブリック監督『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを…

年間読書人
8か月前
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ジャン・ルノワール監督 『大いなる幻影』 : 「理想」という大いなる幻影

映画評:ジャン・ルノワール監督『大いなる幻影』(1937年・フランス映画) 戦前の「戦争映画…

年間読書人
8か月前
23

村山綾 『「心のクセ」に気づくには 社会心理学から考える』 : 私は私を案外知らな…

書評:村山綾『「心のクセ」に気づくには 社会心理学から考える』(ちくまプリマー新書) 「…

年間読書人
8か月前
14

ロマン・ポランスキー監督 『ローズマリーの赤ちゃん』 : 悪魔は、ここにいる。

映画評:ロマン・ポランスキー監督『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年・アメリカ映画) 本作…

年間読書人
8か月前
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『淀川長治 映画ベスト100&ベストテン』 : 淀川長治が、テレビでは語れなかったこと…

書評:淀川長治『淀川長治 映画ベスト100&ベストテン』(河出文庫) 淀川長治と言えば、私が…

年間読書人
8か月前
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適菜収 『維新観察記 彼らは第三の選択肢なのか』 : 「維新の会」は、あなたの想像を絶して ひどい。

書評:適菜収『維新観察記 彼らは第三の選択肢なのか』(ワニブックス「PLUS」新書) 今や「万博2025」の強行開催にむけた「嘘八百」によって、地元大阪は無論、日本国民の多くから顰蹙を「買い集めている」と言っても良い「日本維新の会」だが、「維新の会」の酷さというのは、多くの人がいま思っているほど、甘いものではない。 どういうことかというと、「維新の会」の議員らは、「馬鹿だから」ああいう出鱈目をやっているのではなく、確信犯的にああいう出鱈目をやっている「犯罪者集団」と呼んで