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「思想・哲学」関連書のレビュー

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「思想」「哲学」関連のレビューを紹介します。
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2024年3月の記事一覧

川野芽生 『Blue』 : 新しくて古い問題

書評:川野芽生『Blue』(集英社) 本作は「第170回(2023年度下半期)芥川賞候補作」となる…

年間読書人
11か月前
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リンク集「国内文学」関連レビュー

【主な収録作家(収録順)】 ※ おおむね明治文学から始まり、古い順に並べていますが、ジャン…

年間読書人
11か月前
9

山田宏一 『友よ映画よ、 わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』 : 殉教者と転向者

書評:山田宏一『友よ映画よ、 わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』(話の特集 1978年、増訂版1985年…

年間読書人
11か月前
7

三上智恵監督 『戦雲(いくさふむ)』 : 庇を貸して 母屋を取られた人々

映画評:三上智恵監督『戦雲(いくさふむ)』(2024年) 「Wikipedia」によれば、本作の監督…

年間読書人
11か月前
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『検証 ナチスは 「良いこと」もしたのか?』 : 典型的な「中二病」の逆張り

書評:小野寺拓也・田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレット)…

年間読書人
11か月前
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スタニスワフ・レム 『捜査』 : この世界の捉え方

書評:スタニスワフ・レム『捜査』(ハヤカワ文庫) 「難解」と言われるレムの中でも、「難解…

年間読書人
11か月前
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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 『愛はさだめ、さだめは死』 : 「二重性」の悲劇

書評:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『愛はさだめ、さだめは死』(ハヤカワ文庫) ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『愛はさだめ、さだめは死』は、先日読んだ『たったひとつの冴えたやりかた』に続く、私にとっては2冊目となる同著者の著作なのだが、本書を読んで、前冊に感じた「違和感」の正体が、ほぼ判明したように思う。 それは、原題がどうであれ、『たったひとつの冴えたやりかた』とか『愛はさだめ、さだめは死』とかいったタイトルは、いずれにせよ、娯楽小説らしく表面をとり繕った「偽善

夏目漱石 『草枕』 : 「文学」とは 何ぞや?

書評:夏目漱石『草枕』(新潮文庫) 夏目漱石の『草枕』。初読である。 私が「活字の本」に…

年間読書人
11か月前
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ロジェ・ヴァディム監督 『バーバレラ』 : 「ラブ&ピース」な 反世界

映画評:ロジェ・ヴァディム監督『バーバレラ』(1968年、フランス・イタリア合作) まあ、ど…

年間読書人
11か月前
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黒澤明監督 『羅生門』 : 「難解」と言う勿れ。

映画評:黒澤明監督『羅生門』(1950年・大映) ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、…

年間読書人
11か月前
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映画 『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』 : 陽気なホラ吹き男の「孤影」

映画評:オーソン・ウェルズ監督『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』(1965年、スペイン・…

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映画 『沖縄狂想曲』 : 日米合同委員会と売国利権政治家

映画評:太田隆文監督『沖縄狂想曲』(2024年) 「沖縄」問題に関する、ドキュメンタリー映画…

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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 『たったひとつの冴えたやりかた』 : 「強く気…

書評:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』(ハヤカワ文庫)…

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