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「思想・哲学」関連書のレビュー

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「思想」「哲学」関連のレビューを紹介します。
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2023年5月の記事一覧

松原文枝 『ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる 闘いの記録』 : 「浪花節」でも「ニ…

映画評&書評:松原文枝『ハマのドン』(映画&集英社新書) 映画が終わると、盛大でもなければ…

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権田萬治 『日本探偵作家論』 : レジスタンスとしての 「アマチュアリズム」

書評:権田萬治『日本探偵作家論』(双葉文庫・日本推理作家協会賞受賞作全集) 私が若い頃の…

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石川明人 『宗教を「信じる」とは どういうことか』 : 耳をくすぐる 「悪魔の囁き」

書評:石川明人『宗教を「信じる」とはどういうことか』(ちくまプリマー新書) 本書著者につ…

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フランク・ハーバート 『デューン 砂の惑星』 : SF版 『アラビアのロレンス』の 宗…

書評:フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星』新訳版(酒井昭伸訳・全3巻・ハヤカワ文庫…

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紀里谷和明監督 『世界の終わりから』 : 人類の対する 絶望の物語

映画評:紀里谷和明監督『世界の終わりから』 なかなか評価の難しい作品である。 まず言える…

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『声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ』 : 「庵野秀明の演出的要求」と プロフェ…

書評:宮村優子『声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ(明日から五十路)』(KADOKAWA) 「…

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森有正 『ドストエーフスキー覚書』 : 「神」を担いだ ラスコーリニコフ

書評:森有正『ドストエーフスキー覚書』(ちくま学芸文庫) 今となっては、すっかり読まれなくなった作家の一人であろう。 森有正は「1911年11月30日生」の「1976年10月18日没」の人で、森の名前にあるていど馴染みのある読書家というのは、私よりも年長者になるのではないかと思う。 見てのとおりの「超サラブレッド」で、一般にも「森有正」と言えば、まず「森有礼の孫」であり「クリスチャン作家」であり「フランス在住のエッセイスト」として知られていた。 「哲学者」というのは、フ

白井智之 『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』 : 「宗教という特殊設定」の 現実…

書評:白井智之『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』(新潮社) 昨年(2022年)度の「本格…

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古田徹也 『このゲームにはゴールがない ひとの心の哲学』 : 「懐疑しなくていい」 …

書評:古田徹也『このゲームにはゴールがない ひとの心の哲学』(筑摩書房) 本書はたいへん…

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春日武彦、 平山夢明 『「狂い」の構造 〜人はいかにして狂っていくのか?〜』 : 「1…

書評:春日武彦、平山夢明『「狂い」の構造 〜人はいかにして狂っていくのか?〜』(扶桑社新…

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チャン・イーモウ監督 『HERO』 : 「達人」の見る世界

映画評:チャン・イーモウ監督『HERO』(2002年) 劇場公開時で観て感動した作品だが、20年ぶ…

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バンクシーのジレンマ : 『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ (Exit Through …

映画評:『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(Exit Through The Gift Shop)』(2010年…

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