信田さよ子 ・ 上間陽子 『言葉を失ったあとで』 : 〈現場で闘う〉人の 言葉
書評:信田さよ子・上間陽子『言葉を失ったあとで』(筑摩書房)
本書は、カウンセラー(臨床心理士)の信田さよ子と、社会学的調査研究に止まらず当事者対応にも関わり、それをノンフィクションとして公刊して注目されている上間陽子の、対談集である。
私は、信田さよ子と上間陽子の二人とも、読むのは初めてなのだが、これは大変面白い本だった。
何が「面白い」のかといえば、要は「ホンネ本」だということなのだ。
では、その「ホンネ」とは、どういうことに関して、どこから語られる「ホンネ」なのか。