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「思想・哲学」関連書のレビュー

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「思想」「哲学」関連のレビューを紹介します。
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2021年7月の記事一覧

エドマンド・バーク 『フランス革命についての省察』 : バークは なぜ〈二流思想家〉…

書評:エドマンド・バーク『フランス革命についての省察』(光文社古典新訳文庫、岩波文庫ほか…

11

御園敬介 『ジャンセニスム 生成する異端 近世フランスにおける 宗教と政治』 : 幻…

書評:御園敬介『ジャンセニスム 生成する異端 近世フランスにおける宗教と政治』(慶應義塾…

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川嶋広稔『大阪市会議員 川嶋広稔のとことん真面目に大阪都構想の「真実」を語る! 』 …

書評:川嶋広稔『大阪市会議員 川嶋広稔のとことん真面目に大阪都構想の「真実」を語る! 』(…

1

〈人間愛〉と経済学

書評:ヤニス・バルファキス『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい…

4

〈勇気〉なんか貰えない。やすい「感動」など無用だ。

いまだに、オリンピックのメダリストなんかが「勇気を与えたい」などと言ったりするが、いかに…

13

山下和美 『ランド』 : 人間と〈この世界〉

書評:山下和美『ランド』第11巻完結(モーニング KC) 山下和美の全作品を読んでいるわけで…

12

会田誠『げいさい』 : 言葉にできない、あの〈切なさ〉を

書評:会田誠『げいさい』(文藝春秋) きわめて優れた「正統派青春小説」である。 著名かつ人気のある美術家の著者が、自身の芸大受験浪人時代の体験をもとに描いた、一種の「芸大小説」で、そのため、読者の方も「芸術」に関心のある人や、自身が芸術家になったり、なれなかった人などが多いのかもしれないし、そうした特異な立場から、特異な興味を持って、本作を読んだ人も少なくないようだ。 たしかに本作は、そうした「業界内幕小説」的な興味を満たしてくれる側面も十二分にあるのだけれど、しかし私とし

三島芳治 『児玉まりあ 文学集成』 : 言葉で創られた〈世界〉の破壊と創造

書評:三島芳治『児玉まりあ文学集成』第1巻(torch comics) 高校時代に「マンガ部」に所属…

9

江原由美子 『増補 女性解放という思想』 :  誰も知らない〈ウーマンリブ〉のここ…

書評:江原由美子『増補 女性解放という思想』(ちくま学芸文庫) 昨今よく耳にするのは「フ…

6

柄谷行人編 『近代日本の批評』 : 小林秀雄の〈負の遺産〉

書評:柄谷行人編『近代日本の批評』全3巻(講談社文芸文庫) もうそんなになるのかとも思う…

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栗原康 『サボる哲学 労働の未来から逃散せよ』 : 〈アナキズム〉の宗教性

書評:栗原康『サボる哲学 労働の未来から逃散せよ』(NHK出版新書) 示唆に満ちた、とても…

15

須田桃子 『合成生物学の衝撃』 : 〈人類の宿命〉への抵抗

書評:須田桃子『合成生物学の衝撃』(文春文庫) 合成生物学とは、読んで字のごとく「生物を…

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小林秀雄 『批評家失格 新編初期論考集』 : 小林秀雄の〈見えないパンツ〉

書評:小林秀雄『批評家失格 新編初期論考集』(新潮文庫) 本書の帯に『批評とは愛情と感動…

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言論の危機は〈今ここ〉にあり(Amazon不採用通知付き)

本日、Amazonに、集英社新書編集部編『「自由」の危機 息苦しさの正体』(集英社新書)についてのレビューを投稿しました。 このレビューには、Amazonを揶揄し批判する内容が含まれていたので、不採用になるかなと思ったら、案の定、不採用通知のメールが、Amazonから届きました。 後で全文をご紹介しますが、そのメールには、「ボツにした理由」が色々と書かれていました。しかし、当然のことながら、「Amazonを批判したから」だという説明は、そこには見当たりませんでした。 も