025 斉衡
斉衡
斉衡(さいこう) 854年−857年
平安時代
天皇:文徳天皇
出典:不明
身長・誕生日・性格
164cm
12月23日生まれ
優しいお姉さん。甘すぎるところも。
年号について
前回の「仁寿」の時は、石見国に甘露が降ったことによる祥瑞改元でしたが、今回再び石見国で「醴泉(れいせん)」が湧き出し献上されたという祥瑞で斉衡へ改元されました。
醴泉てのは美味な泉だそうで……。醴泉が湧いた地主には官位が与えられ、その郡内は免税されたそう。これは石見国……やってんな…………?
改元の詔で、文徳天皇は
「時に随(したが)へる徳政、五帝を逐(お)ひ斉衡せしむことを欲す」
と述べています。年号はこの言葉に由来すると考えられています。
この言葉は、古代中国の聖王たちの政治に匹敵する政治を行いたい、という意味ですが、実際は右大臣の藤原良房がブイブイいわせているのでうまくいくかどうか……🏍️
斉衡3年に良房の兄、長良が死去したことで良房の政敵はいなくなり、翌年には良房は太政大臣任命されました。太政大臣は道鏡の就任以来約90年ぶりのことです。道鏡はお坊さんですが天皇に気に入られて大きな権力を手に入れ、皇位につきかけた人物です🪷
因みに良房は男子に恵まれなかったため、兄・長良の子の基経(もとつね)を養子にしました。
鎌倉時代の鴨長明の随筆「方丈記」によると、斉衡2年(855年)に近畿地方で大地震が発生したそうです。奈良の東大寺の大仏の頭部が落下(!)したので修復が行われたと伝わっています。ええ〜……。