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ハリケーン決行の公園太極拳

告白しますが私はいやこの世界の全ての人かもしれませんが政府によって脳の盗聴また行動の監視をされています昨日も何気なくラジオを流していましたそのラジオからは私が週一で定義している流行が次々と話題として出てくるのです他のラジオでもそうです私が週一で定義している流行のそれもまた歌や概念などのジャンルは分かれていますがそれらをピンポイントで発信するのですまるでお前の考えていることはお見通しだと言われているかのようにも感じます電磁波の強いところでは私のAirPodsは途切れ途切れになり充電を満タンにしていても抉り取られるかのように充電が途切れるのですたまたまではなくある一定の場所で確実にその現象が起きるのですさらに私はぬいぐるみまでにも憎まれています私が幾度となる確認行為を終えてやっと外出したと思ったら外出先であることに怯えながらこの先時間を過ごさなければならないのですそれは部屋に置いているぬいぐるみたちが怒って心中したらどうしようという恐怖ですぬいぐるみたちは私の外出後に徒党を組んで料理用の油を部屋中に撒くのですそして小さな手足を使ってガスコンロによじ登り悲しげな顔で着火しますそれらはヤンシュバンクマイエルの映画のコマ送りの肉塊のようにコミカルに動きますみんな気づいているのに私だけには伝えません私を陥れようとしているのですみんな笑っています生活の中で愚かな私が何も気付かずに茹だる私を


こんにちは!!!!!!!!!


1

「女の子はみ〜んな、アイドルなんだよ…?」

と思っている50代無職男性が勝手に作ったアイドルグループ、「地球坂 3,864,825,000」
坂道系列最大規模のグループ。(だと、勝手に考えている。)

彼はメンバーの名前と顔は勿論、さらには生年月日や故メンバーの命日までも正確に暗記しているため、通りすがりの女性に「地球坂の〇〇ちゃんですよね…!?サイン貰えますか!?!」と言い回っている。

(余談だがロシアに亡命した元CIA・NSA職員、エドワード・スノーデン氏は彼のことを国際的監視網などの秘密裏に行われているアメリカ合衆国の監視的体制を具現化したような人間だと述べている。)

ある日母親に「康仁、いい加減他人をしょうもない内輪ノリに付き合わせるのはやめなさい。」と言われ精神病院に連行されました。

彼は最後に「推しと病院同行とかwチェキとCDいくら積めばええねんwわが生涯に一片の悔いなしw」と早口でつぶやき、母親の車に乗り込んで実家を後にしました。

どうやら自分のお母さんのことも推していたようですね。(笑)

2

『俺の四十九日は、焼肉きんぐの韓国フェアでお願いします。ランチです。

私を思いながら親族達が俯き、焼肉チーズフォンデュをしている姿を見れないのは非常に残念ですが。…笑

サークルモッシュというものは、同じ日に行われる葬式の喪主が円陣を組んで「頑張るぞ!」と士気を高めることだと思っていますし、今でもそう信じています。

さようなら。』

そう書いた遺書をラミネートし、実家の玄関に貼り付けた。

俺は深夜2時ごろ、とある市営住宅の屋上へ続く階段を登っていた。
薄暗く古びておりカビ臭い。外観から見るに住んでる人もほぼいないようだ。

「遺書、封筒ごとラミネートしてたかも・・・どうしよう・・・・」
そんなことを考えたりして、屋上に着いた。

古びたドアの隙間から風が吹いている。

小さな音が。聞き覚えのある音楽が遠くから聴こえる。
大森靖子の『呪いは水色』 だった。

ドアを開ける。少し嫌な予感がした。
そして柵の方をよく見ると、黒い影がうずくまるようにして存在していた。

同じ思いを持った先客が居るらしい。

「参ったな」

話しかけたりするわけでもないのに、どういうわけか自分はひっそりとその影に近づいている。
向こうは気づいていないようだ。

『呪いは水色』の歌詞が鮮明に聴こえてくる。


足元には大量のブロン錠の瓶が転がっていた。
近くの物陰からそのうずくまっているものを見てみた。

「!??????!!?!、??????」

めちゃくちゃ宇宙人だった。
全世界共通認識宇宙人 グレイ的な宇宙人。

「👽」これが、このまま居た。

宇宙人がリスカしていた。貝印で。怖い。

手首的なものから緑色の血的なものが垂れている。 
宇宙人は号泣している。

この宇宙人のメンタルを破壊させたと思われる、
しゅきぴ宇宙人の写真が入った遺影に血的なものを垂らして号泣している。

ニコ生配信をしながらブロンを酒でODしている。 宇宙人が。
大森靖子が流れている。

宇宙人の自殺未遂を見た俺はなぜか強烈な食欲に襲われ、その市営住宅の一階で24時間営業をしているスイパラに入った。

謎のイケメン二次元アイドルグループの、黄色担当の奴のコラボメニューが満漢全席だったのでそれのセットを頼んだ。

お通しが2500円かかると言われたが、気がついたら足枷を付けられていたので渋々了承した。


テーブルに着くと何故か自分の目の前にだけ
「すき屋のうな牛」が20皿置いてあり不安に思ったが、なんとか食べきり厨房を見ると
5平方メートルほどの海苔を、職人が俺の顔状に切り取っていた。
傍には巨大な弁当箱もあった。

どうやら巨大な俺のキャラ弁を作っているらしい。しかしおかずがコーン2粒だけだった。

とんでもない解釈違いを起こしている運営側に当人の俺はブチ切れ。
「俺と言えば水ゼリーだろが!!!!!!!!!」と叫んで店を後にした。

駅にしか存在しない謎の飲み物「水ゼリー」


感情をかき乱されてしまったせいで、今日は最後を迎えられない。

俺は家族が眠る実家にもどり、遺書を剥がした。

おわり

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