VIVANT をみて思う言語
みなさん日曜9時のViVant みてらっしゃいますー?私はすごく楽しみにみています。
https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
堺雅人さん、阿部寛さん、二階堂ふみさんという早々たるメンバーもさることながら「バルカ共和国」という架空の国を舞台としていながらモンゴル語で俳優さんがしゃべるというとても労力と熱量も感じられるドラマについて思ったことをつらつら。
さて。私は大学生のころからモンゴルに憧れていて TBSドラマ「VIVANT」が始まった時には舞台設定の「バルカ共和国」がモンゴルでであり、なおかつ俳優さんが喋っているきいたこともない言語がモンゴル語である、と知りました。
すっごくゴツゴツした感じのサウンド。聞いたことがない言語。おもしろい。そしてネット情報によると二階堂ふみさんの発音がめっちゃ上手なんだとか。(できる人はなんでもできるのですね)
モンゴルを行き来している方がゲストハウスにいらっしゃった時、ドラマの「VIVANT」の話になりました。
「バルカ共和国っていう国設定なんですよね。じゃあ、モンゴル語設定にする必要あったのかな?適当にしゃべってバルカ語にすればいいですよねえー」と言うと、彼は笑って「あー、モンゴル領事館の人も全く同じことゆってたわー」と。
ですよねー。架空なんですよね。じゃあ、適当に俳優さんが(その場で感情だけで)作り上げた言語を、まあ、極端にいうと「ウエイ、ウエイ、ウエイ ベッパン イエーーーーーイ」と極端にゆったとしても
字幕で「あいつ・・・絶対に別班だな..」とかつければ成立するっちゃするわけですよね。
発音を正しく外国語でセリフを言う・・・ってものすごく俳優さんにとっては負担が大きいですよねえ?
ところで韓ドラブームでハングル学習者が増えて(ビジネスシーンも絡んでいるのかもしれませんが)東欧のある国の大学では 日本語課の生徒の6倍がハングルを勉強しているそうな。(うっすらの記憶ですが、日本語50人、ハングル300人ぐらいとか。やめて・・その人気のなさ・・・笑)
そんな日本語人気の低迷?もあり、モンゴル語で演技してたらモンゴルの人もみてくれるの?親近感ねらい?と素人目線での推測もしてました。
が….ある日のランチ。仲良くしてくださっている高校教師M先生に「VIVANTみてるー??思うことがあってさー」と言うと、以外な返答が。
「あーーー。それね、多分ね、テキトウに言語つくるのってメンドクサイんですよ」
と。
詳しくきくと
「ロード・オブ・ザ・リング?だったかな?指輪物語?だったかな。なんか あれってエルフ語?っていう人工言語をつくったそうなんですけど
コアなファンってね、長年の連載の間に すっごく調べるんですって。『ここでのこのセリフは言語的におかしい』とか『前にゆってたこことと意味がちがう』とか内容だけでなく言語までチェックしててSNSとかで指摘するらしいんですよ。だからちゃんとやろうとおもうと、既存の言語をつかったほうが楽だ、ということになったのかもね。
"ゼロ"から言語を作るっていうのは相当に大変なことなんですって」
ほーーー!ほーーー!しらなかったー
そうかーー。てきとーにやっときゃいいんだよ。てきとーに!みたいな世界ではまったくないのですね!
それにしてもコアなファン・・・そこまでやるのね・・・(笑)
なんにせよ「言語をつくるって難しい」という、考えれば当たり前のことなんだけども、改めて・・・。
それにしてもVIVANT の今回の後半はちょっと「ぬ????」となっております。みなさんはいかがでしたか?
それにしても日曜9時、毎週楽しみが増えて嬉しいです。