双葉を思い出す イチ

ニュースでALPS処理水の放水がほぼ決定的になってきた報道がされていた。

大学生活の半分関わり続けた、福島の空気も私の体にはもういないだろう。

ALPS処理水は科学的には安全であるのに、社会性や風評の問題で、何十億もするタンクに収まり続けている。私の税金もそこに滞留しているだろうか。

そんなタンクと私。デカイ。泳いでやろうかははは。

久しぶりにニュースに心動かされたのは、去年縁あってここに訪れたからであろう。

2011年、もう12年も前の出来事である。
その、事故の後が、まだ残り続けていること。
その非日常さだけでも、感じるものがあった。

爆発のあった原子炉の前で。

富岡のスーパーの駐車場から、車で向かう。

経産省の木野さん案内の元、検問を潜り抜け、第一原子力発電所へ。

武蔵美の3人と社会人と大学生。初見。

館内では自分の携帯では写真は撮れないが、木野さんがたくさん写真を撮ってくれた。東電の方の検閲を受けて今ここに。

木野さんの案内なので、先ほどの写真のように、車+徒歩で近くまで見ることができた。

館内に入って、検査を受けて、入管カードをぶら下げて、中に行けば行くほど、私の服装も強そうになっていった。

ヘルメットがいつでもゆるい。
そこに寝そべった人は初めてです。と言われた。

さすがに爆発した内部などは入れないが、ほぼ同じ構造の5号機の中に入ることもできた。

まさに私が寝そべっているところは、2号機でいえば、これからデブリを取り出すための通路と言える重要な部分。
こんな小さなところから中にある残骸たちを遠隔操作で取り出すと考えると、技術者の日々の努力を感じた。

集合体恐怖症には辛い。

別の角度からは燃料棒の下も見れた。

真ん中の人がALPS処理水を持ってます。

もう1年も前で細かいことは忘れてしまったけど、12年の時をかけて、本当に少しずつ少しずつ、事故処理をしていて、それでもまだ何世代にも渡って解消していかなければならない。

ニュースを見て思うのは、放水への経緯ではなくて、安全性の説明でもしたらどうなの、と田舎のおばちゃん心が騒ぎ出しますが、私のできることは、1人でも、ALPS処理水は安全だよ。と言える人が増えることだとも思います。

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