たいろーのユニコーン転職ラジオ #150回の感想

▼たいろーのユニコーン転職ラジオの最新回

今日は久しぶりにClubhouseの話題から離れて「仕事の出来不出来×人柄の良し悪し」を四象限(マトリックス)にしたらという話でした。結論としてはもちろん仕事が出来て人柄が良いに越したことはないです。ただし、仕事が出来ないが人柄が良い人というのも求められるというお話です。

この話の背景には計算処理の速さや知識量の多さといった仕事の出来不出来は今後AIとの戦いで厳しくなっていく、という文脈があります。一方で組織の中で触媒のような役割を担う人柄の部分はAIで代替されずらいという話でした。

▼人柄の良さとは

人柄の良さとは何なのか、因数分解したいところですが上手く言語化出来ないので思っていることを書きます。人柄の良さとは組織で活動する上で触媒のような役割を果たす人のことで、1+1≧2になるように動ける人なのかなと思います。

私の考える人柄の良さを構成する要素は「他人への興味を持つ」と「一貫性があること」です。組織で働く上で複数の人々に対して触媒的役割を効かせるには「他人への興味」が必要です。組織で仕事をしていてもインターネット上でも自分のことにしか興味がなく、自分以外に興味がない人というのは相乗効果を産みません。

後者の「一貫性があること」はいわゆる心理的安全性の話になります。Googleが研究した組織に求められる心理的安全性の話は聞いたことがある人も多いと思います。「こんなことを言ったら周りから馬鹿にされないだろうか」といった不安から解放されている状態で、メンバーが本来の自分の状態でいられることが望ましいという説です。

▼残る仕事と無くなる仕事

我々が今当たり前にやっている仕事でも将来存在しないということは有りえます。以前、ユニコーン転職ラジオ第28回にも登場した自動改札機による改札業務の代替は際たる例です。その自動改札機ですら、COVIT-19の影響で在宅勤務となった私はほぼ使わなくなりました。こんな時代が訪れるとは想像もしていませんでしたが、今後もこういうことは現実に起こるでしょう。

ディープラーニングが登場する以前、IBMが開発してチェス世界チャンピオンに勝ったディープ・ブルーというコンピュータがありました。AIによる仕事の代替はオックスフォード大学の論文が有名ですが、それ以前からコンピュータによる仕事の代替は自動改札機同様に進んでおり警鐘を鳴らした本があります。

ダニエル・ピンク(著)、大前 研一(翻訳)のこの本は安価な労働力やコンピュータによるオートメーションに代替される仕事とそうでない仕事を以下のテーマで語っています。

「機能」だけでなく「デザイン」
「議論」よりは「物語」
「個別」よりも「全体の調和」
「論理」ではなく「共感」
「まじめ」だけでなく「遊び心」
「モノ」よりも「生きがい」

本の出版は15年前ですが、人柄の良さというのは「全体の調和」や「共感」に繋がる部分でありAIによっても代替されない要素ということを予見した話が書かれています。今こそ読み直したい一冊としてご紹介させていただきました。

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