漫画「星のカービィ プププヒーロー」のファンとしての色々なこと(後編)
※この記事は一人のファンによって書かれたものです。公式とは何も関係ありません。
皆様、こんにちは。ねねこです。
漫画「星のカービィ プププヒーロー」の、ファンとしての色々なことをここで語りたいと思います。
この記事(後編)では、プププヒーロー連載終了後からの復刊応援活動についてがメインとなります。
前編(連載中でのこと)については、こちらをご覧ください。
プププヒーローとは
「星のカービィ プププヒーロー」は、あおきけい&みかまる先生によって2008年から2013年までゲーム雑誌「デンゲキニンテンドーDS」、「デンゲキニンテンドー for KIDS」で連載されていた漫画です。
続編にあたる「星のカービィ ウルトラスーパープププヒーロー」は、2014年から2016年まで「デンゲキバズーカ!!」で連載されていました。
連載終了後、長きにわたる復刊応援活動によって、2022年7月に正式に単行本となりました。
単行本は続編含め全7巻となっており、全国の書店で購入することができます。(漫画コーナーではなく、児童書コーナーに置いてあることが多いようです。)
この記事を読んでプププヒーローに興味を持っていただけたら、とてもうれしいです。
時期などは色々調べながら書いていますが、間違っているところがあるかもしれません。ご了承ください。
連載終了から復刊応援活動へ
プププヒーローの連載が終わった後も、ファンとしての活動はまだまだ続いていました。
その頃、プププヒーローをもう一度単行本化させるための復刊応援活動が、私含むファンの皆によって行われていました。
プププヒーローは一度は単行本になりましたが、雑誌の付録という形だったため、手に入れられなかった方もいたのです。
そして、付録単行本化よりかなり後になってからプププヒーローの存在を知った方も多く見られました。
雑誌の付録単行本という形であるため、書店やネットで注文することもできず、入手が非常に困難、という状況になっていました。
そのため、「プププヒーローを読んでみたいのに読むことができない」という意見を目にすることが時々ありました。
また、時が経つにつれ、「プププヒーローを知らない」というカービィファンも多くなってきました。
私としても、その状況をなんとかしたい、と考えていました。
そして、自分の大好きな漫画だからもっと多くの人に知ってもらいたい、読んでもらいたい、そんな思いがありました。
復刊ドットコム
プププヒーロー復刊応援活動の主な内容は、ププヒロを色々な人に宣伝すること、そして、「復刊ドットコム」での投票の呼びかけでした。
復刊ドットコムとは、株式会社復刊ドットコムによって運営されているサイトで、そこでは、絶版・品切れになった本や漫画等を復刊させる活動が行われています。
復刊させてほしい本がある場合、その本のタイトルに投票することができます。そして票がたくさん集まると、その会社のスタッフによって実際に出版社や著者に復刊交渉が行われます。
(復刊ドットコム公式サイトの記述を元に書いています。)
当然、私含むプププヒーローのファンの皆も、プププヒーローのリクエストに投票していました。
票はすぐに集まり、あっという間に100票以上を得ることができました。
もっと票を集めるために、私も他のファンの皆様も、作者であるあおきけい&みかまる先生も、色々な方々に投票を呼びかけていました。
しかし、たくさん票が集まっても、版権物は難しいのか、プププヒーローはなかなか復刊されることはありませんでした。
しかしそれでも、私達は諦めていませんでした。
10周年
2018年、プププヒーローの連載開始から10周年を迎える数ヶ月前に、「10周年に合わせてプププヒーローの復刊応援活動を大きく宣伝する」という企画が、とあるファンの方によって立てられていました。
私はその企画の主催者の方からお誘いをいただき、その活動に協力させていただくことになりました。
そして、2018年の11月、プププヒーロー連載開始から10周年の日に、プププヒーロー復刊応援活動の宣伝が大きく行われました。
このことで、多くの方にプププヒーローの存在を知ってもらうことができ、そして復刊ドットコムでもさらに多くの票を得ることになりました。
今のププヒロ復刊があるのはこの活動のおかげでもあると思っているので、企画を計画してくださった方、そして協力してくださった多くの皆様には本当に感謝しております。
少し諦めそうになる
復刊ドットコムでたくさん票を集めても復刊には至らず、そのまま数年が経ち、段々と「もう可能性は無いんじゃないか」という気持ちが生まれてくるようになりました。
諦めない気持ちが7割、諦めている気持ちが3割、といった感じでした。
しかし、希望を完全に捨ててはいなかったので、復刊ドットコムでの投票を呼びかけたり、あおきけい&みかまる先生のツイートをリツイートしたり、ブログの記事をシェアしたりして、私なりにできることを少しずつやっていました。
復刊発表の数日前
そんなある日(復刊発表の数日前)、私の目にとあるツイートが飛び込んできました。
その内容は、「Amazonにプププヒーローの単行本のページがある」というものでした。
カービィ小説等の新作が出る場合も、公式の発表より先に「Amazonにページがある」という投稿によって発売を知ることは結構多いです。
私はまた喜びよりも驚きの方が先に来てしまい、その後「夢か?それとも何かのドッキリか?」と今回も疑いました。
しかし先生からの発表はまだ無かったので、その時は大人しくしていました。
復刊決定!!
そして2022年6月、作者のあおきけい&みかまる先生によって、プププヒーローが復刊する、ということが発表されました。
最初は夢かと思いました。しかし、何時間経っても、何回寝ても目が覚めても、先生のTwitterやブログにある「プププヒーロー復刊決定」という文字は消えませんでした。
私は今まで「ププヒロが復刊した!!」という夢を見ることが時々あったのです。
そして起きた後に、「今回も夢か……」とがっかりしたことが何度もありました。
でも今回は夢じゃない……それが分かった時は本当に、本当に嬉しかったです。
プププヒーローが書店に並ぶ、プププヒーローを多くの方に読んでもらえる、プププヒーローの素晴らしさを多くの方に知ってもらえる、それが現実のものになるのです。
嬉しさのあまり単行本の発売まで、毎日落ち着かない気分でした。
プププヒーロー発売
2022年7月に、第1巻「ごちめまして!! ボク カービィ!! 編」と、第2巻「特訓!! ワドルディ!! 編」が発売されました。
付録単行本を持っていた私でしたが、新刊は2巻とももちろん買いました。紙の方も電子書籍の方も両方です。
(掲載雑誌は引越しに伴って処分してしまっていました。後悔しています。)
改めて読み返し、やっぱりプププヒーローはとても面白い、そう思いました。
そして、Twitter等でプププヒーローの感想を検索して眺めていました。
「プププヒーロー面白い!!」という感想をたくさん見ることができて、とても嬉しい気分でした。
プププヒーローは「知る人ぞ知る漫画」ではなく、「みんなが読める漫画」になったのです。
わざわざ本屋に行き、プププヒーローが置いてあるのを確認したこともあります。
プププヒーローの単行本が本屋に置かれている、それはププヒロが雑誌に連載されていた頃からの私の夢でした。
未収録、新作の話
実は、付録単行本の時は、スケッチ大会の話(「プププランド最大の事件!! 編」の「芸術の秋にスケッチ対決!! の巻」にあたります。)は収録されていませんでした。
そういった話があるのはとても残念に思っていたので、復刊によりその話もしっかり収録されたのはとても嬉しかったです。
そして、「さよなら!! ハルカンドラ!! 編」に載っている描き下ろしの「真冬のガチンコ着ぐるみバトル!! の巻」は、先生がTwitter(現X)で「ネーム状態で作画がされていない」とおっしゃっていた話で、いわゆる幻の回、というものでした。
ハルカンドラ編の発売前にその話が描き下ろされると知った際は、「そんな幻の回が見られるなんて……」と、単行本発売前からずっとドキドキしていました。雑誌の発売日を楽しみにしていたあの頃と、同じ気持ちでした。
そして、「さよなら!! ハルカンドラ!! 編」が発売され、その回を読みました。
読み始めてすぐ、当時プププヒーローを雑誌で読んでワクワクしていたあの心がよみがえってきました。
「そうだ、私はあの頃こういう気持ちでプププヒーローを読んでいたんだ」と、昔を思い出して楽しみながらページをめくっていました。
先生が描き下ろしてくださったこと、そしてそれを載せてくださったこと、本当に感謝しております。
全部が復刊し…
そして2024年4月、プププヒーローは「ドロッチェ団と幻のスズ!! 編」の発売により、全部のエピソードが単行本に載ることになりました。
全話が復刊したのです。とても嬉しいことだと思います。
私は、発売された単行本を7巻全部、紙の方も電子書籍の方も購入しました。
「売り上げに貢献したかったから」というのもありますが、やはり一番の理由は、プププヒーローが大好きだからです。
大好きだから全部持っておきたい、いつでも読めるようにしておきたい、そう思ったのです。
発売からだいぶ経った後も、プププヒーローの感想をXで検索して、いいねを押したりしたりしています。(迷惑でしたら申し訳ありません)
しかし、全話が復刊したということは、もうプププヒーローの単行本の新しい発売はない、ということです。なんだか寂しい気もします。
だからこそ、この機会に私のプププヒーローへの思いをまとめておこうと考え、この文章を書きました。
そして、これからもププヒロがみんなに愛されるように一人のファンとしてずっと応援していこう、という気持ちになりました。
ププヒロから学んだこと
私は、この漫画から色々なことを学びました。
それは、いつも空腹になって戦えなくなるけど、ご飯を食べて元気になって戦いに勝利するカービィのように、諦めないことが大切だということです。
2つ目は、ナックルジョーが「勝つと思えば絶対勝つ」と言って戦っていたように、何かをするにはいつも「やってやる!」という気持ちをもつ、ということです。
実際にこの2つがあったからこそ、「諦めずに復刊させる!」という気持ちを持っていた方がたくさんいらっしゃったからこそ、ププヒロの復刊も成功できたのではないかと思っています。
そして、メタナイトの「誰か一人の強い人物に頼り切るのではなく、みんなで平和を守っていくことが大切」という考え方については、大きく心を動かされました。
「多くの人数で何かをやるためには、力のある誰かに頼ってばかりではなく、皆がそれぞれ自分に何ができるか考え、行動する必要がある」といった考え方は、全てのことに当てはまると思っています。
私は自分から行動するのが苦手で、「自分には何もできないから」と他人の行動を見ているばかりで、後になってから「もっと積極的になればよかった」と反省することが多い、ということに気づきました。
何かと人任せにしてしまうことが多い私ですが、今後、また皆で何かをすることがあったら、その時こそ自分にできることを少しでもやるようにしよう、と考えています。
ププヒロがきっかけになったこと
私は、プププヒーローがきっかけでカービィが好きになり、そのカービィの絵を描くためにデジタルでのイラストを始めました。
最初はきれいに線を引くこともうまくできませんでしたが、たくさん描いていくうちに、絵を描くことは楽しいと思うようになっていきました。
今でも時々、趣味で絵を描くことがあります。
そして、プププヒーローのファンと繋がりたいという理由でSNSを始め、交流したりしました。
プププヒーローがきっかけで、私の中で色々なものが広がったと思っています。
おわりに
これでプププヒーローの復刊は完了しましたが、私のププヒロファン人生はこれからも続きます。
私は、プププヒーローは今だけでなく10年先も20年先も愛され続ける漫画であってほしい、と考えています。
そのためにも、プププヒーローをこれからもずっと大好きでいようと思っています。
改めまして、作者のあおきけい&みかまる先生には本当に感謝しております。
連載期間は、プププヒーローを読むのが本当に楽しみでした。プププヒーローがあったからこそ学生時代の大変な勉強も頑張れました。
そしてプププヒーローがきっかけでカービィと出会い、絵など色々なことに挑戦する機会を得ることができました。
プププヒーローを応援してくれた他のファンの方々、復刊に関わった全ての方々にも大変感謝しております。
多くの人の力があったからこそ、プププヒーローは復刊できたのだと思っています。
本当にありがとうございました。
これでこの記事は終了となります。
かなり長い文章になりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ねねこ(@neneko81)
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