やきもの沼⁎⁺˳✧༚「やちむんの里」の“登り窯”が美しい
沖縄伝統のやきもの“やちむん”
そのやちむんを焼く“登り窯”がとても綺麗だったので紹介しようと思います。
第二次世界大戦前は、那覇市壺屋がやちむんの一大産地。登り窯を使って、多くの陶工がやちむんを焼いていました。
しかし、戦後は住宅街が近くにできたことによって、登り窯の使用が禁止されてしまいます。
(壺屋は那覇の中心地にあるので、やちむん産業よりも生活基盤の復興が優先されたんですね)
そんな中で、登り窯の使用にこだわる陶工達は、新天地を求めて読谷村に拠点を移します。
そうして誕生したのが、「やちむんの里」です。
やちむんについてのウンチクはこちらで語っています。
■まさに、やちむんの村「読谷」
「読谷」と書いて「よみたん」と読みます。
場所は、那覇と名護のちょうど真ん中あたり。
那覇市から車で約60分。沖縄を縦断する国道58号線が通っているので、「美ら海水族館」に行ったことのある人は通っているはずです。
ちなみに、日本で1番人口が多い村で、kiroroさんの出身地でもあります!
上述した通り、壺屋から陶工が移ってきたことで、読谷はやちむんの産地になります。
「やちむんの里」に限らず、村内にはこんなに陶工さんが工房を構えているんです。
まさに、やちむんの村!
■美しい登り窯
「やちむんの里」には4つの登り窯があり、共同で窯の使用や管理を行なっています。
どうでしょうか?すごく綺麗じゃないですか?
屋根に使われている瓦は沖縄伝統の「赤瓦」。
窯に使われている土は沖縄の「赤土」。
その名の通り、どちらも赤い色をしています。
窯の手前にある石垣も、琉球石灰岩で作られた伝統的なものです。
ちなみに、琉球石灰岩はサンゴや貝殻などが堆積してできた岩です。
(なんか、沖縄ぽい…!)
赤い登り窯と青い空、木々の緑のコントラストが美しくて、荘厳な感じも相まって、まるで歴史的な建造物の様。
でも、実は未だに現役で、やちむんを焼くのに使われているんです。
今すぐ世界遺産にしたい…!
■「やちむんの里」の様子
登り窯以外の場所をちょっとだけ紹介。
各工房が販売所を併設しているとはいえ、メインは創作活動。
道端には、写真の様な感じでやちむんが干されていたりします。
各工房ごとに個性があって、見て回るのが楽しいです。
お気に入りの陶工を見つけて、その人の作品目当てにくるファンも多いそう。
やちむんの里自体が広大な敷地で、緑で溢れています。沖縄を象徴する「ガジュマル」の木もたくさん。
昔の沖縄の人が、ガジュマルには妖精(キジムナー)が住んでいると信じたのも頷けるぐらい、立派なガジュマルがありました。
■一目惚れして買ったカップ
コーヒーがたっぷり入りそうなカップを購入。
青×茶の組み合わせはTheやちむんなのに、釉薬の具合が洗練されたおしゃれな感じがして、思わず手に取ってしまいました。
(つまり、フィーリング)
この重厚感があるかんじがツボです。
絶対大切に使います。
■参考にしたサイトなど
・やちむんの里の外にある工房さんのまとめ
・琉球石灰岩についてはこちらをどうぞ。
(なんか、専門的で逆に面白かったです)
沖縄旅行の際は、ぜひやちむん巡りもご検討ください!
素敵なやちむんに巡り会えますように。
\やきもの沼でまってます/
おわり