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新卒3年目、ブラック企業を退職しました。

2020_予想していなかった世界

小学生、中学生、高校生と、“2020_25歳になった自分”という課題で作文を書いた記憶があります。小「23歳で結婚。25歳出産。」中「もう人生終わってるよな。(女の人生なんて20歳過ぎれば終りなんだと本気で絶望してました)」高「デザイナー。自分のファンが居たら良いな。」そんな風に考えていた自分がまさか無職になっているだなんて予想していませんでした。

夢破れて

高校を卒業後は某有名テーマパークのデザイナーを目指し、勉強とアルバイトの毎日、特に弾けることもなくとも楽しく、真面目に地道に過ごした大学生活はあっという間で、就活はすぐに始まりました。あの希望職種にエントリー、1次通過、そして胸の高鳴りを抑えて2次選考へ挑みました。課題はグループワークでした。スーパー陰キャを極めてきた人生、周りの陽キャたちに圧倒され呆気なく敗退。夢破れました。ですが、「ずっとこの夢のために頑張ってきた。ここで諦める私ではない!いつか必ずここに帰って来る!!」そう心に誓いました。中途採用を狙い関連企業、協力会社を調べたどり着いた会社は、私が約3年間勤めることに成る“株式会社 暗衰技術(仮)”デザイナー職にエントリーし内定を得ました。が、入社すると大工仕事や現場管理を行なう職種で、体育会系・3K(きつい・危険・汚い)と呼ばれるような職場環境に配属されていました。これでは自分が思い描いているキャリアが叶わないと転職活動を試みましたが上手くは行かず、日を追うごとにハードワークへ成り気力も体力も無くなっていきました。そして配属から3ヶ月の蒸し暑いある日、仕事中に倒れました。医師曰くアレルギーによるアナフィラキシーを起こし、木屑やハウスダスト等が散乱した職場環境が原因とのことでした。上司に相談をし出来るだけアレルゲンから距離を置いた業務をさせてもらうことに成りましたが、繁忙期を迎えると話が無かったかのように労働環境は悪化していきます。そんな中で夢を追うことよりも、置かれている環境を良くすることに向き合う方が現実的で、ずっと楽に感じてきました。ただ、目の前の仕事に向かうこと以外できなくなっていったのでした。

自分の声が聞こえ始める

2020年に入り徐々にコロナの影が襲ってきました。イベント運営会社であるため、次々に仕事が消滅していき大打撃を受けました。そして迎えた4月、社会人3年目を迎えたその時、緊急事態宣言発令。自宅待機をすることに成りました。入社から2年と数ヶ月、久しぶりに自分自身の声を聞く時間が生まれました。そこから3ヶ月程度、自問自答を繰り返す毎日でした。「(この会社で)何を頑張っているのだろう。何に耐えているのだろう。」「自分の為に働いているはずなのに、なぜ苦しんでいるのか。生きるためにお金を稼いでいるのに死にたくなる仕事ってなんなのか。」私の中でその疑問が大きく成っていきました。その想いを抱えたまま職場復帰すると、会社は方向性を見失ったまま、ひたすらに仕事をかき集めていました。気づくと恐怖や不安を抱え、皆が余裕を無くた環境が出来上がっていました。そんな中で、私の業務は幅と責任が増しどんどん難易度が上がっていきました。そこから心を浸食していた不安や絶望感が増していき、単純ミスの連発、人とのコミニケーションに恐怖を感じ、毎朝悪夢で目を覚まし、手は震え、理由が分からず涙が溢れる。そんな日々が続きました。ですがそこでSOSを出せる気力なんて無く、私の変化に気づくことなんて厳しい程に周りも余裕がありませんでした。

決断

そんな日々が流れる中、ある休日久しぶりに友人とランチに出かけた時のことですが、社用携帯電話が鳴りました。(休日であろうと携帯するのが当たり前でした)私が原因のミスで現場がストップしているため、今すぐ対応しろという青ざめる内容でした。その電話を受けてから約7時間以上も、電話やメールで対応を続けました。自分の犯したミスと今後の対応、迷惑をかけてしまったお客様と同僚、責任の押し付け合いをする上司たち、そしてただ隣に居てくれる友人、自分の感情が分からなくなるほど、心がぐちゃぐちゃに成りました。ですが、会社のなかでは、この事件は大事件では無くほぼ日常で、これに対応出来るように成っていくことを成長だと考えていました。私もこの日常を受け入れはじめていましたが、その場の友人から見えたその光景は異常なのだと読み取りました。そして私にはその日常に順応出来ていないこと、根本的に体質が向いていないことを悟りました。この件から、自分が鬱に成ってしまっていることや、自分が居る場所の外にも世界はあるんだということを悟ることができました。そして2020年12月末、負の連鎖を絶つために退職を決断しました。


「はじめまして。」始めます

無職になり早くも4ヶ月が過ぎようとしています。実はまだ、社会復帰することへの恐怖心や不安と闘っています。ですが、今まで出来なかったことやこれからの人生について向き合う中で、自分の存在意義や自分自身がワクワクすることは何なのか真剣に向き合いました。それをこのnoteで綴っていこうと思います。自身のコンプレックスや囚われている過去、そして向き合い方を。また、得意なことや好きなことそれをアウトプットする場所にしていけたら良いなと思っています。

改めまして、「はじめまして。nene☺︎です。」

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