連絡乗車券を買った話
※この話で出てくる乗車券の買い方は必ずしも万能ではありません。
駅によっては「難しいです」と言われることもありますし、かなり時間がかかるので、列で待っている人の視線を感じます。申し訳ない気持ちでいっぱいになる…
* * *
やってしまった。
出先で財布をのぞくと、幻滅した。
これでは、帰れないじゃないか。
なんてこった、自分には馬を可愛いと思い、パドックで目を見つめ合わせられる能力は持っていないこともないが(自論)、万馬券を当てるような相馬眼はない。
持っている端末で調べまくる。
クレジットカードはあるから、クレジットカードが使える券売機…JRだ!
幸いにも、到着地の最寄りはJRの駅だった。
しかし、自宅へ帰るのに、最寄りのJRの駅は自宅から離れていた。
これでは、その“自治体”内に入ることはできても、自宅まで夜道を通行する羽目になる。
でも、仕方ないか…帰れるなら……と思ったとき、サジェストに「連絡乗車券」という文字が見えた。
押してみる。
すると、あちらこちらに、JR以外の駅までの乗車券を買った記事が出てきた。
(↑当時わりと血眼だったので、果たしてどの記事だったかを確実に覚えてません…)
一筋の光が差し込むとは、このことか。
素人理解で申し訳ないが、簡単に言えば、JRと「連絡運輸」の取り決めをしている鉄道会社の路線の駅であれば、買えなくもないよ?という感じらしい。ただ、買えるのはみどりの窓口(有人)だけだよ、とのこと…
到着地の最寄り駅は、有人のみどりの窓口があった。ラッキーすぎる…
入ってみると、(たぶん普通の)乗車券を買う人でいっぱいだった。
申し訳なさを感じながら並んだ。
電車の中で読んだ記事の中では、このような連絡乗車券自体あまり出ることも少ないし、みどりの窓口に行っても断られてしまったり、そもそも連絡乗車券を発券できるスキルを持った人が必ずしもいるわけじゃない…とのことだった。(なんでも、「経験を積んだ職員」さんの方が出せる可能性は高いが…らしい)出すのにもかなり時間がかかるとのこと。
自社の路線で乗り継ぎする駅までの料金と、乗り継ぎ先~他社線の駅までの料金(もちろん逆もできなくもないらしいが…他社線~乗り継ぎ~JR)を、JRの職員さんが計算して出さないといけない。
そうだよね…だって自社線だけで売りたいじゃん…なんでわしら他社線まで売らなあかんの…?って気持ちになるよね…
自分の番が回ってきた。
どきどきしながら、アクリル板越しに伝えた。
「あの、連絡乗車券って発券できますか?」
どうしてこれで伝わると思ったのだろうか私。
職員さんめっちゃ「えっ?」って感じになってるやん。
すぐさま、スマホを出しながら続ける。
だが、スマホで出した乗換案内、焦りすぎてJRじゃないものを出してしまって、「表示されている路線が…」と言われてしまった。ごもっともです…
ネットの記事で、連絡乗車券が出せるというのを見て、○○(←他社線)駅が自宅の最寄りなので、ここから○○までの連絡乗車券は出せますか…?という旨を伝えた。
職員さんめっちゃ困ってる。
初めてすぎるよね、本当、後ろにめっちゃ並んでるのにこんな案件ぶっこんでごめんなさい…と思いながら、職員さんは「ちょ…っと、検索してみますね、お待ちください」と言って、ポメラみたいな超小さなPCで検索し始めた。しかもその小さなPC、タッチパネル機能ついとるんか…職員さんめっちゃスクロールするやん出てこないよねそんな他社線の駅すぐにはさ…
時間が何分経ったか分からない。もしかしたら、10分くらい経ったかもしれない。
私は「見つからないようでしたら△△駅(←先述した、“自宅からは離れている”がJR線の最寄り駅)で大丈夫です」と言おうかどうしようかしていた時、
職員さんが、「いけ…そうです」と言ってくださった。
その後、駅員さんが経路確認をしてくださり(経由地(JRと他社線の乗り継ぎ駅)が間違ってないかなど)、料金をクレジットカードで支払って、無事帰路への切符を手に入れた。
ただ、この連絡乗車券、長さが通常のものとは違うため、通常の改札は通行できない。
通る際には必ず有人の改札で…JRの駅員さんも、到着駅の駅員さんも、一瞬「えっ?」という感じにはなったと思うけど、通れないことはなかったから…
今回連絡乗車券を発券してくださった職員さんには感謝しかない…本当にありがとうございました。