小澤廉くんのこと

朝起きる度に、「夢じゃなかった」と思う数日間だった。漠然と日常を過ごしていたけれど、今日になって突然涙が止まらなくなった。あの記事を読んだ時も動画を見た時も、心臓はばくばくうるさくて気分が悪くて、でも涙なんか出なかったのに、今日ぼーっとしていたら突然涙が出てきて、悲しいって初めて思った。

目に光がないとか闇を抱えてそうとか言われているのは知っていたし、私自身もそう思ってた。でも、その上で舞台に立っている時は誰よりもキラキラして見えた。SNSなども含めた表舞台では、仕事で作られた「小澤廉」を演じているようなところが好きだった。芸能界に友達が少なくていつも地元の友達と遊んでいるところも、プライベートとの線引きをしっかりしているんだと安心して見ていた。

まさかここまで全部嘘で、見てきたものとの乖離があるなんて思ってなかったね。今でもまだうまく結びつかなくて怖い。

初めてできた「推し」という存在で、私の知らなかった楽しいことや初めてを教えてくれた人だった。応援してきた数年でできた思い出が本当にたくさんあって、これからも応援していきたいって思ってたよ。

ほんの少しも擁護できない胸糞悪くなる記事が出て、楽しい思い出はたくさんあるのに、そのお礼の言葉も言えない。悲しい。犠牲の上で成り立っていたものを応援していた自分が恥ずかしい。

被害者の方がどうかこれからは健やかに過ごせますように。

全部全部夢だったらいいのにって、今日もそう思いながら眠る。